2015年11月13日
東京モーターショー③
バイクのデザイン世界ではかれこれ20年くらい前から温故知新,レトロなデザインが幅を利かせる様になっています。ホンダ・モンキーの様なとんでもない長寿商品が愛されるのもクルマには無い特色。最近の尖ったバイクデザインには何となく馴染めないなあと感じていたらホンダがまたもイタいところを突いてくれました。
モーターショーと云えば発売間近の新型車がよく参考出品車としてお披露目されるものです。原付1種の中にも幾つか気になるモデルがありました。まず,110ccエンジンのグロムを50ccの原チャリに仕立て直した上で、こんなクラシカルな装いでお目見えです。これはモウ秒殺ものでしょう。
GROM50 Scrambler Concept-One<★>
GROM50 Scrambler Concept-Two<★>
欲しいです・・・・
どこから見ても60年代の雰囲気がプンプン,平成生まれの若い人たちはこのデザインを見ても懐かしいなあとは感じないんでしょう・・・新しい!と感じるでしょうか?古くさい!でしょうか?メーカーも悩みどころだと思います。だからこうしてショーに出品して探りを入れている訳ですね。
生まれ変わって(多分出てくるであろう)新しいスーパーカブのデザインも同様です。中国生産の6角型現行モデルとは明らかに違う,国内レトロ指向です。激しく労働コストの上昇した中国生産に見切りをつけて次世代カブは国内で生産される可能性も無いとは云えません。そのデザイン指向は見るからに初代スーパーカブ。同時にEV化した「EV-Cub Concept」も並べて見せており,カブの新世紀を予感させてくれます。音楽でもサンプリングが当たり前の様に繰り返される現代,やっぱりいいものは時代に関係なくイイのです。