2015年11月23日
007 演じ続ける名優
きょうのJ-WAVE HOLIDAY SPECIAL
READY FOR 007 SPECTRE
9時間たっぷり007、お楽しみいただけたでしょうか
007シリーズではショーンコネリーと同じくらい世界的なスターになった初代ボンドカー=アストン、マーチンDB-5.初登場は3作目のゴールドフィンガーからで「Q」の用意した秘密装備の筆頭でした。
車軸から飛び出すスピンナー・ドリルに、ウィンカーに内蔵されたマシンガン。国境通過も容易な可変式ナンバープレートや追跡車を振り払うためのオイル散布機能など、リアビューにも秘密の装備は満載でした。もちろん商品化されたギミック付きのミニカーも大人気、父がクリスマスに買ってくれたプラモデルもやはりこのアストンマーチンでした。007シリーズもこの頃から娯楽大作のカラーを一層色濃くし、今につながるシリーズ作品の構成も固まってきます。
映画の歴史と共にボンド・カーも変遷をたどります。ロジャームーアの時代には水中に潜って見せたり、ピアーズブロズナンの時代にはドイツ車だったり・…でも、やっぱりボンドカーは英国車。それも速いだけのスポーツカーではなくて、気品と快適性を併せ持ったアストンマーチンはボンドのスーツと同様、決して目立つこともひけらかすこともないのに、実力はイタリアン・エキゾチックカーにも引けを取らないパワーと実力を隠し持っています。
シリーズの中では、George Lazenby( ジョージレ―ゼンビー)とたった一度の短いハネムーンに出かけたDBS(初代)、ティモシーダルトン(Timothy Dalton).と共に007復活を遂げ氷上を駆け回り、最後に自爆したV8ヴァンテ―ジ、ダニエルクレイグ/Daniel Craig.とともに「これが目立つから」とばかりに車庫から引っ張り出されてきたDB-5(スカイフォールで蜂の巣にされましたが、これは1/3スケールモデル)・・そして最新作には!
公開が楽しみな最新作の見どころの一つです。
イアン・フレミングの原作ではベントレーがボンドカーとして描かれていますが、執筆された1930年当時のベントレーと言えばルマン24時間レースも制したイギリスを代表するスーパースポーツでした。今では超高級車のイメージが強いブランドですが、やはりジェームズボンドのキャラクターにもっともマッチするのは地味目でありながら十分以上の性能を持つアストンマーチンをおいてほかにはありえないでしょう・・・・・・