2015年09月11日
「線状降水帯」が発生
台風18号が東海地方を縦断したあと,東日本では豪雨が降り止まず大きな被害を出しています。水曜日の朝から気象レーダー・アメダス合成画面をウォッチしていて、気になる動きがありました。
「線状降水帯」と云う聞き慣れない雨域です。
水曜日・8日朝には神奈川県西部から甲府辺りにかけて強い雨域がすでに北西〜東南方向に細長く延びていました.箱根や小田原で記録的雨量を記録したのもこの頃。ほどなくして土砂災害警戒情報が神奈川西部、山梨県の市町村に相次いで出されました。
午後にかけてこの雨域はそのまま北東方向にゆっくり移動、栃木県を中心に夕方、記録的な豪雨をもたらしました。やがて、下流域に位置する茨城県の平野部でも水位が上昇し、鬼怒川・小貝川に挟まれた地域でも浸水被害がでています。つくばサーキットが水没した映像を見つけた時には驚きました・・・・・つくばサーキット/twitter>https://pbs.twimg.com/media/COgu3q9UYAI0-mz.jpg
雨域はきょうになっても猛威をふるい、宮城県北部にまで被害は広がっています。台風自体の勢力はそれほどでも無かったのにこれほど強い雨域が二〜三日も猛威を振るい、移動しながら被害を拡大した例は近年の日本ではちょっと記憶にありません。
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| カテゴリー:吉田雅彦