2015年09月10日
「女優 夏目雅子」
ことしで没後30年となる女優の夏目雅子さん.享年27歳、亡くなってからの年月が既に長くなってしまったとはとても思えません。9月11日は”ひまわり忌”
このほど、キネマ旬報社から最新版のムック本が発売されました。巻頭のグラビアにはあまり知られていない秘蔵の写真もいくつか。女優/夏目雅子を一冊の本で語りつくすのは到底無理な話ですが、このムックは出演した映画(たったの?)13本にスポットを当てています。
発行元 キネマ旬報社 「女優 夏目雅子」
定価 1800円+税 ISBN 978-4-87376-816-8
刊行 2015年9月4日
判型 A5判
没後30年。生前のインタビューやゆかりのある方へのインタビューほか.巻頭のカラーグラビア写真は圧巻
撮影当時一緒だったベテラン勢が今もなお健在で、当時の様子を詳細に語っています。印象的なトラック野郎の3人並んだ撮影スナップ、愛川欽也さんも菅原文太さんもあっという間にいなくなり、誰もいなくなってしまいました。「なめたらいかんぜよ」の名セリフはいまだに語り継がれるほか、渡辺謙、佐藤浩一といった大スターも、実は最初に夏目さんと共演していたことに驚かされます。残念ながらお目にかかることは出来ませんでしたが、職場(いわて)の近くで「魚影の群れ」や「時代屋の女房」などのロケが行われていたり、誕生日が近かったり、「夏目雅子の雅という字」と云う具合に自分の名前を紹介したり(近年では雅子さまの・・・で通じますが)一方的に親しく感じていた女優さんでした。
ワタシにとってずっと911は雅子さんの命日でした。もしも病魔に襲われなかったら、きっとどこかでお目にかかっていたかもしれない・・・・と思うと、惜しみきれないものがあります。
あれから幾星霜、無数にデビューした女優の中でもカノジョほど華やかで、べらんめえで、芯が強く、美しいのに繊細で、親しみを感じる女優さんは二人と居ないことが証明されています。惜しい人を無くした、というフレーズはこういう時にこそ使って欲しい言葉ですね。