2013年03月24日
祝!零戦展示延長決定
埼玉県所沢市の所沢航空発祥記念館に昨年12月から
展示されている零戦五二型の公開展示が当初の今月
いっぱいから8月末まで延長されることが決まりました。
この零戦は、所沢に飛行場が開設されて100年が
たったのを記念して、アメリカ・カリフォルニア州チノ市に
ある航空博物館「プレーンズ・オブ・フェイム」から借り受けて
いるもので、世界で唯一、オリジナルの栄エンジンを
搭載した飛行可能な零戦です。
航空発祥記念館の全景です。
よく見るとジェットエンジンのタービンの形をしている
のが分かります。
零戦の展示延長は、公開されて以来大反響を呼び、
入場者が普段の3、4倍に達していることから、
関係者がアメリカ側と交渉を重ね、この度の展示延長に
こぎつけたものです。
これによって、エンジンランの公開や場合によっては、
飛行展示も行う可能性も出てきました。
公園内の案内板には両側に飛行機の翼のリブを模った
プレートが取り付けられています。
その後ろに見えるのは、エアニッポンで使用されていた
戦後初の国産旅客機YS-11です。
西武新宿線の航空公園駅を降りると、右手の公園入り口
付近に展示されています。
垂直尾翼の先端には野鳥が羽を休める姿が見られるなど
すっかり自然と溶け込んでいます。
公園内を散策していくと、航空発祥記念館の右手前に
展示されているカーチスC-46コマンドです。
航空自衛隊で使用されていたレッドフェイスの愛嬌のある
スタイルで、天馬の愛称で親しまれました。
記念館内の展示状況です。
小型機やヘリコプターなどそのほとんどが国内で使用されて
いた航空機で、中には航空遺産認定1号機になった日本で
唯一の現存機体九一式戦闘機の胴体も展示されています。
零戦五二型の展示が8月末まで延長されたことによって、
世界で唯一、栄エンジンを搭載した飛行可能な機体を
是非、多くの方々にご覧頂けたらと思います。
戦争の道具など、見るのもおぞましいと仰る方もお出でで
しょうが、戦後、70年近くがたって今なお多くの人々の
心を打つ零戦の生きた姿を見ることによって、平和の尊さや
日本人の技術力の素晴らしさを実感していただけるものと
思います。
見学を終えて外に出ると、真っ白な飛行機雲が青空に
コントラストをつけていました。
まるで「大空の凱歌」のように・・・・・