2020年01月11日

何故ルマンへ?

フォード対フェラーリでも語られているように自動車メーカーは何故ルマン優勝にこだわるのか? それはズバリ商売に直結しているからです。

エンツォ・フェラーリ御大などはレース資金を蓄える手段がフェラーリ市販車販売の利益を得る事だったので本末転倒ですが、フォードに限らずルマン制覇はポルシェもアルファロメオもどのメーカーも渇望していたものです。

その頃日本でもグランプリの重要性を重視した、当時のプリンス自動車が必勝を期して作り上げたのがスカイラインGT。日本グランプリの桧舞台で優勝に待ったをかけた刺客が当時のポルシェ(904)でした。レーシングマシンそのもののポルシェと互角以上の戦いぶりを見せたスカイラインは優勝こそ逃したものの今のGTーR人気に繋がる伝説を手に入れたものでした。(トヨタが未だに渇望しているのもこの神話の威力です)

フォードのルマン4連覇の陰ではポルシェもアルファロメオも初優勝を狙って虎視眈々と新型を投入、お膝元フランス勢だって、国家予算を注ぎ込んでまで、自国のメーカーに勝たせようと躍起になります。が、大排気量のアメリカ勢がお株を奪ってしまうと、・・・これは面白くない!ということに

そこであの手この手でルール変更を実施し、フォードの行く手を阻もうとします。フォードが積んでいる7リットルのエンジンが使えないよう排気量をフェラーリやポルシェが活躍できる5リットル以下に制限したり(後年スキージャンプやF1でもルールが度々変更された経緯を見てもわかる通り)最大のライバルはこの理不尽なルール変更だったりするのです。


フォード社はルマンで悲願を達成したことでレース予算を大幅縮小したものの、GT40ユーザー達が連覇を続ける結果となりました。フェラーリの雪辱は結局果たされることなしに今日に至っています。 ポルシェ、フランスのマトラ、ニッポンのマツダ、プジョー、アウディ、そしてトヨタがルマン制覇の歴史に名を刻みましたが、夢破れ退いたメーカーも数知れず


今年のルマンは仕切り直しの年とあってトヨタが連勝記録を伸ばせるかどうか、注目のレースになりそうです。レースのスタートまで、もう5ヶ月足らず。開発部門ではもう、壮絶な戦いが佳境を迎えている頃です。

| 08:58 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

コメント

■コメントはこちらへ


保存しますか?
(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)


2020年 1月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

バックナンバー

カテゴリー