2014年11月27日

写真電送機の時代

今だったら写メで添付データ、というよりSNSに直接投稿しても写真を送信,公開できる時代ですがホンの30年前には想像もつかないことでした。で,一枚の写真を送る為にはポラロイドの写真機とこんなアタッシュケースの倍以上もある携帯型写真電送機(カラー!)を使っておりました。全てアナログ技術です。IMGP9318.jpg

さあ,早速事件現場で撮影した特ダネ写真を電送してみましょう。まず,装置の中にあるドラムに写真を巻き付けるようにセットします。

つぎに、最寄りの電話機を拝借して受話器の中の配線にワニ口クリップで二箇所結線します。

ダイヤルを回して、本社の受像機と接続を確認したらスイッチを入れて伝送を開始します。ドラムが回りだし、走査線で切り取られた映像がアナログ信号として電話線を伝わってゆきます。

受け手の大きな装置にもドラムに巻き付けたポラロイド印画紙がセット済み、ここに送られて来た信号が映像として再生されます。

出来上がった写真はゾンビのような青緑色の気持ち悪い発色ですが,現場からほぼリアルタイムで写真をおくるにはこれしかありません。TVニュースなら,あとは原稿を書き上げるのみでオンエア準備OK、勿論この時代、ニュース原稿は手書きです。

既に,撮影済みのビデオ映像をマイクロ回線経由で送ることは出来ていた80年代前半、スチル写真のほうは、まだまだアナログ技術頼み。送信できる数少ない写真で、どう現場の雰囲気をしっかりと伝えるか?カメラマンとしての素質も問われる苦労と玄人業の時代でした。

| 20:06 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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