2007年01月26日

N゜19

先日、友達に連れられてCHANELパーティーに顔を出してきました。ステキなお料理の数々。優しいシャンパンやワイン。おなかも心もいっぱい。ピアノの演奏会もあって優雅なときを過ごしました。
さて、CHANELといえば、香りを忘れるわけにいきません。7種類くらいの香りが会場の後ろに控えているではありませんか・・・。

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・・・遡ること20代の頃、パリで香水を求めました。とりあえずってな軽い気持ちでN゜5やココを手にし、柔らかい女性らしい香りに遠き大人の女性を夢見たものです。そしてN゜19にも鼻に近づけた瞬間・・・

「グエッ、おばあちゃんみたいな香りだ・・・(ーー;)!!」

当時の私には、なんとも古めかしい白髪のおばあちゃまをそこに感じたのです。おそらく、私の周囲にそれと同じような、しかしドギツイ香りを撒き散らしていた方が居たんでしょうなぁ。それ以来、N゜19には見向きもしませんでした・・・。

そして、このたびのパーティー。あの強烈な記憶が蘇ってはいましたが、せっかく来たんだし、嗅いで差し上げますかと試すと・・・

「くわぁ~! なんてステキな香りなんでしょぉぉぉ!」

驚きました。数年の違いがこんなに感覚を変えているとは!

「私、かなり年老いたってことよねぇ。」

スタッフに呟くと

「いいえ~、おばあちゃんっていうのは正しいかもしれないわよ。コケの香りがするって感じかしら。茎をポキッと折った時の香りだと思うから、ある意味、熟した香りね。あなたも熟してきたってことじゃない?」

なるほど・・・、確実に年を重ねているのは事実だし。しかし、こんなにこの香りが心地よいとは、自分をかなり疑いましたねぇ。アリュール、ココ、N゜5、チャンスが甘すぎて苦しいと感じそうになるくらいだもの。この場に居ては手が伸びてしまう。ここはガマンだ。

N゜19の前に、最近かまってやれなかった家で待っている子達に愛情をそそがねば。ということで、最近はN゜5をまとう日々でありました。おばあちゃんの香りはもう少し時を重ねてからね。

| 14:01 | コメント(0) | カテゴリー:木次真紀

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