2022年06月01日

LaFerrari

フェラーリの社名にイタリア語(女性単数)定冠詞のLaをつけた、真打ちみたいなネーミングのラ・フェラーリ
6月のフェラーリカレンダーは期待の12気筒フェラーリの登場です
これがホンダだったらザ・ホンダ?トヨタならザ・豊田、洋ナシならばラフランスみたいな??

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王道を行く12気筒V型エンジンをミッドシップに配置した究極のレイアウト。に、加えてハイブリッド・モーターでアシスト。性能欄には見たこともない数字が並んでいますが,例えばリッター当たりの比出力が128psということだけ見ても、とんでもない実力の持ち主であることが窺えます。
モーターはアシストするのみで、電気オンリーでは走れないとされています。ヤマハのパッソルと同じです。でも、燃費は4割も向上したそうです。

登場した2020年の時点ではこれが最後の12気筒搭載モデルと囁かれていますが、自然吸気の12気筒モデル812とどちらが最後まで生き残る12気筒になるのか?最新型12気筒は用意されているのか?まだわかりません。

12気筒をミッドシップ配置したフェラーリとくれば70年代のベルリネッタボクサー/365GT4BBを思い出します。スーパーカーブームの代名詞のように言われたBBですが、ボクサーと名乗る水平対向の12気筒。
に見えますが向かい合うピストンはクランクピンを共有するので厳密には180度開いたV型エンジンでした。BBの系譜は512にアップした後テスタロッサのネーミングを与えられて、マイアミバイスの刑事、ドン・ジョンソンの白い愛車としても世間に知られます。

実はこの時期がフェラーリにとって経営の苦しい時期に当たっており、80年代は意外にも白紙開発の新規デザインが少なかった時代、エンツォ御大もこの世を去り、会社の将来に不安を抱いた頃でもありました。
富裕層に支えられて、このところ好調な同社ですが、これからの時代をどんなエンジンで、どんなモーターで、どう乗り切っていくのか?
12気筒エンジンが収まるフェラーリをカタログに見られるのは、今が最後なのかどうか?電気フェラーリは12気筒の伝統をどうやってブランドイメージに生かすことが出来るのか?

時代はまた、難しい時期に差し掛かろうとしているようです

| 12:10 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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