2014年11月24日

今年,この二台

 いつの日か未来から2014年を振り返った時に,真っ先に思い出されるのは世界で最初の市販量産型のあのクルマに違いありません・・・・・水素燃料電池のTOYOTAミライとBMWの電気自動車”i3”です。どちらもプリウスみたいにバカ売れするような商品ではありませんが、とにかく意欲的な製品で,お金を(ある程度)出せば、誰にでも買えるものを世に送り出した,というのはかなりの勇気ある経営判断だと思います。

 BMWのi3はリチウムイオン電池のEV,それって画期的なの?・・・と思われるかも知れませんが,このクルマの挑戦的なところは生産工場からクルマの素材まであらゆる部分がコレまで百年以上の自動車の歴史を一から覆す(かもしれない)であること。DSC_6202.jpg

 ツートンカラーに彩られた車体はフレームのアルミ以外全てカーボンファイバー。鉄板は使っていません。街の板金修理屋さんも出番が有りません。この車体の製造の為に専用の工場を新設し,使われる電力も自然エネルギーを活用。コレまでの鉄とエンジンを使ったガソリンを燃やすクルマとはタイア以外に同じものが全然無いという、ひとつの自動車会社にとっては大きな冒険です。
 発電専門のエンジンを積んだレンジエクステンダーというオプションもユニークな存在で、EVにつきまとう電池切れの不安を100kmだけ解消してくれるのもユニークです。そして500万円台という値段は、この内容を考えると決して割高ではないことに驚かされます。

| 21:11 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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