2021年11月12日

源氏物語のさなかに

寂聴さんが生涯で最も感慨深いとおっしゃていた源氏物語の現代語訳
宮中で繰り広げられるその愛憎劇は、週刊〇〇の見出し広告ふうに言えば~帝の御愛息をめぐる宮中女性たちとの許されぬ愛と憎しみ,いま赤裸々に語られるアノ晩、ソコでナニが起こった!~みたいな教科書には載せられない様なラブストーリーです。

その記念朗読会イベントのゲネ・プロ中に飛び込んで来たのは瀬戸内寂聴さんの訃報でした。何ヶ月も前から準備された昼夜ニ公演のステージは平安絵巻さながらの女官姿に扮した元NHKニュースキャスターの平野啓子さんとお馴染み戸丸彰子さんら
廻り舞台でセットチェンジして解説も織り込むなどユニークな展開のプロローグで始まります。浄瑠璃の人間国宝=鶴賀若狭掾さんと三味線をバックに宮中絵巻の世界をリアルに再現。戸丸アナのひときわセクシーな声も想像を掻き立てるものでした。

冒頭に急遽寂聴さんへの黙祷も織り込まれ、出演者、スタッフらにとっても感慨深い公演となりました。

毎朝8時過ぎにオンエアされていた寂聴さんの短い一言、毎回スタッフが京都を往復して録り貯めた肉声はJWAVEにとって大きな財産です。
もう新たな法話を聴くことはできませんが、残された数々の作品はこれからも,令和の次の時代にも愛され続ける事でしょう。源氏物語が千年先の我々に響く様に

改めて瀬戸内寂聴さんのご冥福をお祈りいたします。

かたりすと・平野啓子さんの35周年記念朗読会「源氏物語〜愛と罪」
は11月12日(金)
府中の森芸術劇場ふるさとホールにて上演されました

| 17:50 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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