2023年11月07日

第4次中東戦争から半世紀と1か月経っても・・・・

10月7日
パレスチナ自治区ガザを実効支配し、闘争によるイスラム国家樹立を目的として設立したパレスチナの政党:ハマスがイスラエルを攻撃、応戦する形でイスラエルも反撃し、双方の計1000人超(10/9現在)が犠牲となる軍事衝突が起きています。
ウクライナをめぐる問題が解決の糸口を見出せないまま、世界はまた一歩混沌へと足を踏み入れてしまったようです。
・・・・あの戦争から50年が経ち、新たなフェーズがまた1ヶ月・・・・・・・・

1973年10/6、50年前のこの日まで日本は高度成長時代の只中にいました。
それがこの日アラブでの戦闘をきっかけにOPEC諸国がイスラエル支援国への石油供給を制限し始めたものだから、たまったものじゃありません!

あらゆる移動、生産は石油依存を高めており、国内で採炭できる石炭資源への依存は減るばかり。
国鉄の蒸気機関車も動力近代化の真っ最中で、毎月のようにスクラップ場から姿を消していました。

ガソリンスタンドは休日営業が全国一律でストップ。紙資源が無くなるという風説がSNSもないのに広く流布した様は、3年前のマスク不足を思い出す光景です。
物価の上昇も今と全く似た状況。国鉄の初乗り運賃は30円から60円に倍増するし、ガソリンだってリッター50円だったのが100円を超える超えないで大騒ぎに。

昨今のインフレを見るにつけ、70年代のあの時代を思い出さずにはいられません。
っていうか、当時を知らない人には初めて体験するインフレの世界です。
でも70年代は所得水準も比例して上がりました。大卒の初任給で、3万円が5万円に、そして7万円に10年でほぼ倍増のペース。
(オリエンタル・マースカレー提供のテレビ、がっちり買いまショウでも3、5、7万円コースを選べたのが5、7、10万円コースに改められたほどです)
年率に直すと7%くらいの賃金上昇です。預金金利だって高い水準、ここが今との大きな違いかもしれません。
節約とか、省エネルギーという概念が戦後初めて日本人のものとなったのもオイルショックの特色です。
まだ戦中派が子育て世代でもあったこの時代、当時の子供たちは親の口からも生々しい節約のノウハウを伝授されていました。
戦後の右上がりオンリーだった日本に急ブレーキをかけたオイルショック後の日々・・・・・


さて、今回の戦闘で気になるのはOPEC諸国がどう、応じるか?
まさかイスラエル支持国向けの原油輸出制限なんて事態に発展しないといいんですが・・・・・

そして、隣接する国々の動向も余談をゆるしません。あの国とあの国が参戦することにでもなったら・・・・・
当初イスラエルに同情的だった国々も次第に疑問を持つようになってきていますが、そんな中で中立的とされる日本の立場ではどう主張するべきなのか

今日からまたG7外相会合が日本で開催されます
問われるのは日本の発言力と、その振る舞いかたです。今後のニュースにも注意深く目を光らせていかねばなりません。
今晩のJAM thePLANETでは国際政治のエキスパート:小西克哉さんに詳しく伺います。お聞き逃しなく!
  

| 03:58 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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