2023年10月19日

「クルーズ・オリジン」

ホンダがGM、その子会社と協業で無人自動運転のタクシー事業に参入を発表しました。しかも東京で2026年に!

ちょっと俄には信じ難い話ですが、本当に実現したら一気にモビリティの世界も変わりそうです。

そもそも現在のタクシー業界では運転手不足やタクシー台数の不足からライドシェアが真剣に議論される状況ですが、これが2026年にはもっと深刻な状況になっている事は明白。
ひょっとしたらタクシーの在り方もかなり変わっているのかもしれません。

そもそも地方都市や過疎地ではタクシー事業自体の存続も心配のタネです。ホンダの新しい試みが歓迎されるのは、むしろこうした地域でしょう。ただ問題は採算性で旧来のタクシー運賃で果たしてペイするのかどうか?
買い物や医療機関に的を絞った巡回バスのような運行形態での実用化なら実現性も高いかも。ただ運賃を抑えるのはかなり難しそう。

都心部を考えた場合事故の不安も拭えません。

対歩行者の場合は相手の速度が限られていますが最近増え始めている電動スクーターの類は移動速度も速く、おまけに法律遵守の意識も低いので厄介です。
タクシー乗車中のトラブルは初動対応が乗客に委ねられる事が考えられ、適切な処理が行えない可能性も考えられます。同意が得られないと発車はおぼつかず、乗客はまず長〜い誓約文を読んで、同意する、をクリックしてから。ということに?
そうなるとやっぱ面倒くさいから、と現場を離脱してしまう乗り逃げも考えられる事から様々なルール作りや対策が必要になって来ます。
勿論法整備が必須であることも。
と、考えると実現のハードルはかなり高そうです。まずはアメリカ側でのサンフランシスコに並ぶ更なる普及が先でしょう。

東京ではまず特区を設けて施行スタート、とする場合何処が適当か?歩行者の少ない場所で需要の高そうなエリアで区画を限定できそうな場所。都心部は二輪車が多いし郊外は自家用車の普及率が高い
この問題一筋縄では行きそうになく、クルマが完成しても許可申請待ちの時間の方が長引きそうな予感も...

| 07:58 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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