2023年10月12日

Toyota出光

トヨタが電気自動車の画期的な原動力、個体電池の開発、生産で出光とタッグ
・・・・そうか、EV時代になると石油業界も生き残りがたいへん。そこでトヨタと電池で手を組んだのか?

と思いきや、実はそうではなかったよいうです。
個体電池では電解液の代わりに硫化物電解質を使います。実はトヨタより5年も早く出光が2001年から開発に着手、トヨタも同じ物質に目をつけていた・・・・
というところから今回のパートナーシップに至ったようです。

実は2020年には、すでに全固体電池の試作車がナンバーを取得して駅伝の伴走も務めています。
個体電池の凄いところは充電時間の短さで、スタンドでガソリンを満タンにするのとさほど違わない時間で充電を終えることも可能。
まさに、夢の電池と呼べるかもしれません。実用化すればゲームチェンジャーになることは必至。

ただし、問題がないわけではなく、試作車を通じて露見したのは寿命の問題。更にはコストの問題も重要です。

リチウムイオン電池が自動車に搭載され始めた頃、量産効果でコストは次第に下がっていく、と考えられていました。
しかし、実際のところEVの販売価格はちっとも安くなっていません。それどころかリーフの2倍も3倍も電池を積んだ高価格車が登場することはあっても大衆車並みの価格はまだまだ実現されていません。
全固体電池がこの価格問題をどう解決してくれるのか?
仮に、もしもリチウム電池を凌ぐ性能をリチウム電池以下のコストで発揮するようなら、今走っているリチウム電池車がすかさずご用済みになってしまいます。そうなると業界は上を下への大騒ぎ・・・・

になるかどうかは今のところわかりません。でも、なったら凄いことです。

トヨタと出光は、まず電池量産に向けてテストプラントの構築から手がけます。
ここで、安い高性能の個体電池が量産できるようであれば、業界地図も大きく塗り替えられる・・・・・

ガソリンエンジンのマニュアル車を峠道で早く走らせるテクニック、なんて昔話とコミックの世界だけの話に?

| 21:10 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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