2023年08月04日

意外に新しい古本business

神田神保町といいエバ学生時代から足繁く、というか毎日のように通った地でもあります。
もちろんお目当ては古本屋街。膨大なアーカーブでありディスカウントショップであり、時間潰しにも最高の場所です。もちろん今も時折。

その古本屋街が立ち並ぶようになったのは意外と古いようで実は新しく、と言っても大正の昔ですから老舗の部類でしょうか?
きっかけは関東大震災。東京中の版元、印刷所、書店が軒並み失われ・・・・でも本の需要はある!

そこに目をつけた商売人たちは全国の書店に散らばります。名古屋に仙台、東京以外の被災していない場所から大量の新刊本を買い集めそれを東京の読者に売る。
もちろん、再販価格は仕入れに上乗せするので割高な買い物です。それでも無いよりは高くても手に入れたい、という需要が多かったのでしょう。このビジネスは瞬く間に神田神保町に軒を並べます。
(なんだか昨今の中古車市場の原理にも通じるところが・・・・・??)言われているように道路の北側に店舗が見当たらないのは直射日光を受け、色褪せするのを嫌ったから・・・・

でもすずらん通りに足を運ぶと道の両側に書店が並んでいます。三省堂の大きなビルは現在建て替え中。離れた場所で営業中です。
やがて復興が進み、新刊本の需要が満たされると、今度は古書の再販が中心となります。

毎年秋に催される古本まつりも、少しづつ様相が変わってきました。あれほど好きだった自動車関連の雑誌、書籍は悉く姿を消し鉄道やミリタリーもので我慢するよりなさそうです。
電子書籍の普及もまだまだの様ですが、あちらは再販のシステムがまだ構築されておらず、置き場所に困る書架もありません。
でも、10年後はどうでしょう?古い電子ブックのコンテンツが買える様になっているのか?それとも・・・・・

最初に電子ブックと呼ばれるものを買ってから間も無く10年。今では電源を入れることもなく書庫の隅でフリーズしたままです・・・・・・
今頃の季節には東急東横店で催される大古本市 / 古本まつりに日参し、なぜかプラモデルを買って帰ったことを昔話のごとく思い出します・・・・・


参考までに2023『三省堂書店池袋本店 古本まつり』は、西武池袋本店別館2階=西武ギャラリー8月16日より開催📚 ~ 8月23日(水)

| 12:51 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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