2023年04月06日

RT26

50年前の今日という日はセリカにリフトバックが追加発売された日
というのを海外のFacebookユーザーが教えてくれました。熱心なトヨタ信者がいるものです、海外にも

セリカという車が画期的だったのは、お小遣いも好きに使える独身貴族なるベビーブーマー世代の男性をターゲットに据えたおしゃれなパーソナルカーの嚆矢だった事。
すでにギャランGTOやスカイライン2000GTといったライバルが参入したこのマーケットにトヨタがトドメを指すように投入したのがセリカのリフトバック。
ギャランのようにダックテールのデザインを採ったファストバック、人気のスカイラインに肩を並べる2000GTの称号はあの名車、MF10トヨタ2000GT以来のもの。(その中身はコロナ同様4気筒のツインカムにすぎませんが)

とにかく、その究極の格好良さといえば、いまだに欧州の熱狂的なファンを釘付けにしています。
というか、後に続く二世代目のリフトバックがあまりに不人気だったことも影響しています。
というのも、このモデルが誕生して半年もしないうちオイルショックの洗礼を受けることになったからです。
さらには、厳しさを増す日本独自の排気ガス規制も追い打ちをかけたかもしれません。

野放図に高性能を追い求めることが正義だった時代は終わり、たった1世代で価値観がガラリと変わってしまったのです。

次世代のセリカも技術的には高いレベルの車でした。三次元曲面を使った大きなサイドウィンドウは流面形と呼ぶに相応しい、明るくルーミーなもの。時代のトレンドとも符合しています。
アルミホイールをオプションリストに加えたり、スライディングルーフ(サンルーフ)を国産車で初採用したり、4速電子制御のオートマチックを選べたり。
しかもスカイラインへの対策上欠かせない6気筒モデル(ダブルエックス=スープラ)が加えられたことも大きな注目点です。

でも、そんな二代目がいるにも関わらず初代の人気は、やはり本家ムスタングにも見劣りしないスタイリングと当時の国産トップクラスの性能の成せる業でしょう。
生産期間のうちには対米仕様のゴツいバンパーを押し込まれたり(これはそれなりに格好良かった)排気ガス規制の前にツインカムエンジンが風前の灯火になったり・・・・
学友、社友にもセリカオーナーが多かったのを思い出します。ポンコツになった旧いセリカで日産工場のバイトの送り迎えしてくれた後輩は、結局スバルのワゴンユーザーに落ち着きました。かくいう私も・・・・

| 15:43 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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