2023年01月14日

追悼宮内鎮雄さん

元TBSアナウンサーの宮内鎮雄さんが膵臓がんで亡くなられてから今日でちょうど一年
独特の風貌はともかくとして、そのお声はthe TBSとでもいうべき歯切れの良い爽やかな美声でした。
退社後もその声は番組ジングルなどで数多く聞かれたので、まだまだ訃報が信じられない気持ちです

古くはパックインミュージック創成期に2部を担当、そのお名前は林美雄アナや久米宏アナと同様、馴染みのあるもので、
というよりも1990年からしばらく、土曜の午後のラジオ番組「POP traffic」をご一緒していたので尚更です。
英語力を武器にBBC出向もこなし、洋楽に関する造詣はことのほか深く、恵比寿に構えた部屋には数万のレコードがあった由。
さらには映画好きでも知られ、最近まで東京国際映画祭では必ずと言っていいほど、お目にかかっていたものです。

不思議なもので、渋谷や日比谷線、千代田線の車内で偶然お目にかかることも少なくなく、行動パターンが似ているのか?或いは目立ちやすいその風貌のせいなのか?
その遭遇確率の高さは群を抜いておりました。つい1〜2年前にも渋谷東口の宮益坂下でバッタリ出会い、メールアドレスを(初めて)交換したばかりだというのに・・・

昔は今頃のシーズン、毎週のようにスキーに出かけ、板はスキー場からスキー場へと転送を繰り返し、自宅には春まで戻らなかったとか。プロ並みの腕前に預かろうと何度もご一緒しましたっけ。
鬼首に滑りに行った晩のビールの旨かったこと、水上温泉スキー場の帰り、車が不調でしばしばストップを余儀なくされてお待たせしてしまった等など思い出はつきません・・・・時には北海道のスキー場から「明日旭岳に滑りに来ない?」と気軽に誘ってくださったことも・・・・

晩年は流石にスキー場でお会いすることも減りましたが、その独特のルックスは90年代と全く変わらず・・・・
自由奔放・我流という言葉はまさしく宮内さんのためにあったような言葉。ちょっと早すぎる訃報に、もう渋谷の街で出会うこともないのかと思うと淋しさもひとしおです。

土曜日の今頃の時間には生放送の番組をオンエアしていた頃・・・・一周忌を迎えて、改めてご冥福をお祈りいたします・・・・


そして、同じ日に飛び込んできた訃報
高橋幸宏さんが・・・・・・

YMOで世界を震撼させる以前から日本の音楽シーンを牽引してきた偉大なる音楽家
(つい先日の事のように細野晴臣展が催されたのを思い出します・・・・・)

さらに、
やはりTBSアナウンサーで闘病中だった向井政生くんがこのアップデートの翌週、お亡くなりになりました
オフの時には大沢悠里さんのモノマネとか、得意の隠し芸を披露してくれて場を盛り上げた器用な人材でもありました。
しかも、実はこの時点で同じくTBSアナウンサーから一般職に転じた舛田尚宏さんも不慮の事故で急逝してから半年あまり、

それぞれ早すぎる訃報に驚くとともに、なんともやり切れない気持ちになりました。
体だけは大切に

こんな凡庸な言葉の大切さを改めて噛み締めるこの頃です

| 16:50 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


2024年 4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

バックナンバー

カテゴリー

最新記事