2022年12月16日

北海道・三陸沖後発地震注意情報 運用開始

政府は今日正午から北海道〜千葉県に至る太平洋岸を対象にこれまでなかった注意報の発令を制定しまし。
三陸御沖合に横たわる千島海溝を震源とするマグニチュード9クラスの巨大地震を想定して、その直前に起こるかもしれないマグニチュード7クラスの地震発生後に注意報を出して、巨大地震に備えよ、と言うものです。

思い出すのは3・11の2日前、2011年3月9日の出来事です。
昼ニュースの編集作業中、トップに据える長尺のニュースに何を並べるか?思案に暮れていたところ、とつぜん宮城沖を震源とするマグニチュード7を上回る地震が発生したのでした。
幸いにも大きな人的被害、津波被害を伴うものではなかったのですが、今にして思えばその50時間ほど後に襲ってくる東日本大震災の予兆だったかもしれないのです。

今回の想定は明らかにこの2日前の予震をターゲットに据えたものと考えられます。あの9日の地震で、次に来る巨大地震への備えができていたら・・・・・

津波の襲来は防げなかったとしても、あらかじめ避難場所の確保や避難経路の確保など、今にして思えば救える命が少なからずあったのでは?とも思います。
たらればに、なってしまいますが原発の運転だって非常電源の確保やマニュアルの再点検で多少なりとも被害を低減できたのかも。

本当に巨大地震の前兆が現れるのか?そもそも巨大地震がここ数年のうちに起こる可能性が高いのか?疑問を列挙すればキリがありません。が、もしもあの時に今度のような注意報が存在していたならば・・・・

そう考えると2度と同じ過ちを繰り返さないよう、心構えだけは万全にしておきたいものです。

いかに今回の発表を要約しておきます

北海道から岩手県にかけての沖合に存在する「千島海溝」と「日本海溝」で、仮にマグニチュード7クラスの地震が起きた場合に、国がその後の巨大地震の発生に注意を呼びかける
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の運用が今日16日から始まります。
この情報が発表された場合、北海道から関東にかけての7道県の該当市町村では、1週間程度は日常の生活を維持しつつ、揺れを感じたら直ちに避難できるよう備えておくことなどが求められます。

関東地方でも茨城や千葉県の沿岸がこれに相当するので、決して対岸や遠くの出来事ではありません。条件によっては三浦半島や伊豆でも影響が考えられるので、くれぐれも油断することなく対応を心がけましょう

| 11:57 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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