2022年09月06日

昭和のwalkman高騰なぜ?

1970年代の終わり頃、まだ音楽CDが生まれる前のこの時代にお気に入りの楽曲をお外で聞こうと思ったら、トランジスタラジオでお気に入りのラジオ番組を聴いてひたすらじぶんのリクエスト曲がかからないか待ち焦がれるしか手段がありませんでした。

そこに登場したのが初代のソニーウォークマン
カセットプレーヤーから録音機能を排除して、その代わりステレオ再生が可能な世界最小のカセットプレーヤーとして生まれたウォークマンは会議録音再生用の小型機プレスまんの派生機種でした。
ソニーの幹部社員がこのプレスマンにヘッドフォンを繋げて音楽を再生したところ、案外良い音ジャン!ということで商品化決定。それまになかった商品カテゴリーと、好きな音楽を持ち歩いて聴く、という文化さえも創りだしたのでした。
後年、これに薫陶を受けて生まれたのがアップルのi-podだと言われています。

その初代Walkmanが今、高値で売買されているとか?
発売当時も3万円台後半と決して安くはない買い物でしたが、やがてライバル商品も続出、コストダウンも奏功して価格はどんどん低下します。

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B面という概念を知らない若い人には、このカセットテープという代物がとりわけ新鮮に映るらしく、新譜で発売されたカセット版が売り切れになる事態も!
オランダのフィリップス社が開発したカセットテープが世に広まっていったのは、ちょうどビートルズの解散前後のこと。深夜放送がブームになり始め、若者たちは競ってお気に入りの番組をエアチェックし、FM番組表の載った雑誌を隅から隅まで舐めるようにサーチしたものです。

テープからテープへ内容を高速でコピペしてくれるダビング・サービスなる商売も一時流行りましたがいま何処。
車の中で、お気に入りのソースといえばカセットだった時代にはカセットデッキを標準装備した車も多数ありましたが、今の車には(私の愛車以外)まずお目にかかれません。

今、生まれて初めてカセットを購入した若い人たちは一体どこで、どうやってテープを再生するのでしょうか????謎です。

| 15:11 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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