2022年09月04日

Artemis

人類が月面に降り立つTV生中継・・・・・を、見たことがない?
無理もないでしょう・・・・アポロ計画の最後に月面から生中継映像が送られてきてから既に50年。
女子アナの多くが記憶にない、というのも無理ありません。生まれる前ですから

その月面に再び人類を立たせよう、というのがNASA主導のアルテミス計画。えっ?三角ビキニの女性兵士が戦う戦記物映画?・・・て、そりゃあアマゾネスでしょ!!
ボケかますのはともかく、テスト機の打ち上げ時刻(日本時間日曜未明)が迫ってきました。

ケネディ宇宙センターから打ち上げられるロケットはSpace Launch System。見覚えのあるオレンジ色のタンクは、そうスペースシャトルの水素、酸素タンクに両脇のロケットブースターです。
スペースシャトルをおんぶする代わりに、頭の上に宇宙船を搭載。タンクは人類を最初に月まで送り届けたサターン5型ロケットの1段目、2段目を合わせたくらいの全高です。
サターンⅤロケットの場合はこの上に3段目ロケット、月着陸船、司令船、機械船が装備され、3段目ロケットが地球周回軌道から月への旅路に連れていってくれる動力源となりました。

オレンジのタンク、上半分には液体酸素が、下に液体水素が冷え冷えの状態で満たされますが満タンにするのは出発直前。発射5時間あまり前に、水素の漏れが確認され現在は調査中とのことです。が、問題なしの評価、酸素はおおむね99%、水素も10%まで充填されました。が、再び水素漏れの確認が行われているようです。
水素の圧送回路のうち、地上側で漏れているのかロケット側のリークなのか、調べているそうです。
液体水素の充填量は50万ガロン、古いタイプの747だとざっと20機分のタンクを、満たす量です。

水素漏れの詳細はまだ不明ですが、少しづつ充填して加圧しながら様子を見る方法でとりあえず、カウントダウン続行しています。・・・・・けど、打ち上げまで4時間を切ってもまだ改善の見通しは立たず・・・

何度もトライ&エラーが続き、打ち上げ3時間前になっても水素の充填は上手くいってません。このままだと時間切れにならないかハラハラします。

手順そのものはスペースシャトルで100回も繰り返された筈なので、新型機種につきものの初期トラブルか?

残念ながら打ち上げまで2時間半を残した段階で今日の打ち上げは延期❗️充填した推進剤の酸素を抜いてタンクを空にする決断が下されました。

リークの原因と対策が見つからなかったのが原因で、これから会見で詳細が語られる模様です

| 00:31 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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