2019年11月15日
15日は日展の日
芸術の季節もたけなわ、遅ればせながら日展に出かけてみました。歩いていける新国立美術館まで。
裸婦像の林立する彫刻の部屋を前に、洋画の展示を鑑賞します。以前よりも鉄道やバイクを題材にした作品が増えたような気がするのは錯覚でしょうか?
でもやっぱり美しい女性を描いた畳ほどもある大きな作品はどれも圧巻です。大きさだけではなくディテールの細かさ、例えば瞳に映った景色の描写とか、まるでそこに実在しているかのような肌の質感やら
デジタル写真がどれほど美しくなったとしても絵の具を微妙に混ぜ合わせた色のグラデーションをリアルに再現するのは困難でしょう。
三原色を16段階に区切って数値化するだけではもちろん、かなり色空間を拡張したところで色数は所詮有限止まり。
作者に案外女性が多いことも発見でした。男性には真似できない優しさ、柔らかさと言ったものが、これも数値化できない表現として描かれています。
日頃インスタなどの写真を膨大な数、見てはいますが、一枚のピクチャーに一体コンマ何秒を費やしていることか? お気に入りの一枚を見つけて、せめてコーヒー一杯飲み干すくらいの時間はじっくりとガン見してみたいものです。