2016年05月23日

super performance

実はオバマ大統領を乗せたAir Force One、横田基地に着陸していた!ともっぱらの噂ですがベトナム訪問にはアンカレッジと日本での給油が必要だったとか。富士山もう、見てたんでしょうね

今はもう見られないレア・アイテムの一つにボーイング747SPが挙げられます。何のPERFORMANCEがsuperなのかというと、これが初めて成田〜NY直航便を可能にした超長距離型の4発ジェット旅客機だったからです。

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今じゃ当たり前な北米東海岸直航便、アンカレッジ経由なんて言葉も死語になりました。747も初期の100型就航当時にゃ1970年のサンフランシスコ便は東行きのみが直行可能で西行きは,偏西風を向かい風として受ける為ハワイでの途中給油が必須でした。

747SPは機体を軽くするために胴体をカット、左右の乗降用ドアは4対です。二階席と尾翼との間隔が短いのが判別点。離陸時など後方乱流の影響を受けやすくなった垂直尾翼は上に延長され、極端に不恰好な後ろ姿はレア物件のなかでも一〜二を争う逸材でした。兼高かおる・世界の旅でも有名なパンナム=パン・アメリカン航空はジャンボ機就航の陰の立役者でしたが経営難で消滅。マンハッタン5番街のシンボルだったパンナム・ビルも最上階のロゴ・マーク共々1993年以降はメットライフ・ビルと名前を変えています。(麻布の旧富士フィルム本社のビルがちょっと似た形です)

今では燃費の向上と水平尾翼の燃料タンクに助けられ,SP以外の超長距離仕様もNYまで飛べる様になりました。不細工なSPはもう過去の遺物です。残る課題はブラジル直行でしょか?

| 13:46 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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