2015年10月12日

ミゾロギさんの水彩画

 「紙のクルマ」の著者としてもお馴染みの溝呂木陽(みぞろぎあきら)さん,ことしも神宮前で個展を開催しています。が、紙のクルマではあっても今度は二次元の世界,紙に描いた水彩画の世界です。
 カレラアバルト、330P4、リジェ、GT40、917・・・・60年代を中心に二人乗りレーシングカープロトが美しかった頃の作品。
 ほかに,フランスの路地裏に佇むお馴染みのキャトルやチンクゥエ、「4」「DS」それにホンダ「N」と「S」まるでヨーロッパ車の様に見えるS600クーペ。クルマ美人のデッサンまであるかとおもえば、精巧なモデルカーの展示も。IMGP9642.jpg
 デザイン科で学んだだけのことはあって水彩画のタッチも見事、自分のお気に入りの彩度、コントラスト,色相を選べる水彩画ならではの強みです。路地裏に何気なく駐車されたルノーの国民車「キャトル」も沢山登場します。
IMGP8996.jpgミゾロギさんのお気に入り「4」・・・何と,TタイプフォードやVWビートルに次いで、単一モデルで大量生産された世界で三番目に多いモデルはキャトルなのだとか。その「4」も今ではフランス国内でもみかけるケースは希になってしまったそうです。
 パリショーでシトロエンDSが衝撃的なデビューを飾ってからちょうど60年の秋、あの頃に較べたら国際的でお洒落で洗練された現代のフランス車たちですが、60年代のユニークなクルマ造りが急に気になりだしたこの頃です。原宿散歩に飽きたなら,現代の退屈な乗用車に飽き飽きしているのなら、一度覗いてみる価値はあるかもしれません。


溝呂木陽水彩展 SPORTS CAR Racing in water color
14日(水)まで、12時〜19時 期間中無休
ペーターズショップ&ギャラリー
(神宮前一丁目歩道橋下の私道入る、DIESEL HARAJUKUの手前

| 19:50 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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