2013年11月04日
2013入間基地祭
11月3日文化の日の恒例イベント、航空自衛隊
入間基地の基地祭が今年も開催され、過去最多の
32万人が空のページェントを楽しみました。
一日の観客動員数としては、おそらく日本最大級の
イベントではないでしょうか。
基地内のエプロンを埋め尽くした人、人、人・・・・・
ほぼ毎年足を運んでいる経験からしても、近年にない
入場者数です。
これも「空飛ぶ広報室」の影響でしょうか、それとも
安倍政権が進める強い日本の象徴的な表れでしょうか。
いずれにしても、安全保障に関する人々の関心が高まって
いることは確かなようです。
(ブルーインパルス目当てだけかな?)
航空自衛隊の曲技飛行チーム、ブルーインパルスの演技は
午後1時から始まりますが、演技が終了するとほとんどの
観客は基地を後にします。
後に残るのは、展示航空機や所属基地に戻るフライト目当ての
私のような航空マニアです。
ところが、今年は飛行機の写真がありません。
コンデジで撮ったたった1枚の写真が、ブルーインパルスの演目の
一つであるハートのマークです。
それほど、今年の基地祭には目玉の機体がありませんでした。
(もっとも、飛行機の写真が1枚というのは冗談で、一眼レフカメラ
では撮ったのですが・・・・・)
展示飛行も、午前中のYS-11(自衛隊機仕様)やT-4の編隊飛行、
C-1によるパラシュート降下、CH-47による物資運搬飛行といった
毎年恒例のもので、目玉のブルーインパルスも整備点検の関係で
5機による展示飛行といった寂しいものでした。
個人的に期待していた、純国産の最新鋭対潜哨戒機である川崎P-1や
次期輸送機C-2、最新鋭救難機として配属されつつあるUS-2などは
展示されず、上空のフライパスもありませんでした。
勿論、入間基地祭は入間基地の開設を記念する入間基地独自の
イベントであることは重々承知の上ですが、入場者数が32万人となると
話は別です。
海外のエアショーで行われる派手なデモフライトは、周辺環境の関係
で無理だとしても、せめて、最新鋭機の地上展示ぐらいは関係省庁の
調整で可能ではないでしょうか。
近隣諸国の関係への影響も考慮する必要もあるでしょうが、むしろ
日本の最新鋭機が見られることで、内心は開催を望んでいるかも
知れません。
国際航空宇宙ショーが屋内展示形式となって久しい今日、航空宇宙産業
のPRの場としての活用も検討していい時期にきているのではないでしょうか。
そして、もうひとつ考慮しなければならないのは、観客の輸送手段の
問題です。
入間基地は西武池袋線の稲荷山公園駅で下車するのですが、
たった一日で32万人もの観客のほとんどが西武池袋線を利用するので、
その混雑ぶりはまるで朝のラッシュアワーが一日中続いているような
状態で、一般利用客への配慮や運行ダイヤに影響が出ないようなシステム
を検討する必要があります。
鉄道会社の協力なくしては、このようなビッグイベントは成り立ちません。
周辺住民との調和を保ちながら、いかにイベントを成功させていくか、
勿論、私のようなものが考えることではありませんが、
きのうのエプロンを埋め尽くす人出を見ながら、そんなことを思いました。