2013年09月01日

震災観光ツーリズム

北淡町、野島断層と聞いてパッと阪神淡路大震災と連想出来るあなたはかなりのニュース通です。当時は盛んにニュースで報道された、地面に現れた生々しい断層の姿。これを風化させぬ様保存して展示、未来に震災の記録を語り伝えていこう、と云うのが淡路島北淡町震災記念館です。実際に道路、民家,農地を寸断した断層をそのままの形で保存しています。

その断層面を真横から見てみると70°くらいの角度でせり上がった断層面の様子がリアルに分かります。垂直方向のずれよりも水平方向の動きの方がより大きく,民家(本体は辛うじて断層を免れました)の塀が大きくずれているのが判ります。この民家,震災後も居住されていたものを一般公開しており,台所の惨状は止まったままの掛け時計と併せて歴史的にも貴重な資料となるに違いアリマセン。

さて,震災をビジュアルに追体験したあとはいよいよ震度7の揺れを実際に体験してみます。背景に流れる音声は実際に神戸で収録された生の音源です。震度計に記録されていた加速度は900ガル以上、1Gに近い加速度と云っても実感が湧かなければポルシェの最強市販車レーシングバージョンのGT3で急ブレーキをかけ、目一杯横Gをかけた状態を想像してみて下さい。もちろんベルト無捜着で。あなたがまず体験出来ない衝撃です。しかもこれを一秒間のうちに数回繰り返します。実際の振幅は40㌢から50㌢以上に感じますが,あとで調べてみると実際の振幅よりも大きく感じていた様です。

震災観光ツーリズムと云う言葉がここ数ヶ月でクローズアップされる様になりました。
神戸の震災では幸いにも友人知人に犠牲者はいなかったものの。ここ北淡町でも少なからず犠牲者が出ています。反面,このような犠牲を伴う出来事を展示,公開することにどのような意義があるのか?実際に震災記念館を訪れてみて,やはり防災への意識が高まったことは言うまでもありません。三陸を襲った大津波の前に,津波に関する基礎的な教育・報道がもっと徹底されてさえいれば救える命がもっとあったのではなかったか・・・・・

見学コースの終わりには南海トラフを震源とした津波の到達時刻の予想と到達範囲、これに備える四国・黒潮町の取り組みが紹介されています。実はこれから本当に必要になって来るのはこの部分!実際に北淡町を訪れることでジ地元経済にも(ホンの数1000円ですが)貢献出来たばかりか訪問者にも自己啓発や防災意識を高めると云う大きなお土産をもたらしてくれます。そのことを亡くなった犠牲者の霊達も悪くは思っていないでしょう。三陸や福島第一原発に関して観光ツーリズムの大将として捉える動きがありますが、これもやはり風化と時間との戦いです。一刻も早くポリシーを確立した上で事業化が進むことを願ってやみません

| 18:49 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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