2011年12月25日
発表!航空10大ニュース2011
恒例の独断と偏見による「航空10大ニュース
2011」を今年も発表することにしましょう。
①東日本大震災で自衛隊機にも甚大な被害
②東日本大震災でトモダチ作戦実施
③次期主力戦闘機にF-35決定
④全日空がボーイング787の運航開始
⑤LCC就航相次ぐ
⑥アメリカン航空が経営破綻
⑦ボーイング747退役
⑧MRJがANIグループホールディングスから5機受注
⑨最新鋭無人偵察機イラン軍が捕獲
⑩日本航空のシンボルマーク鶴丸が復活
と、こんな結果となりました。
①と②はやはりトップ項目からは外せない
でしょう。
航空自衛隊松島基地でF-2戦闘機18機を
含む多数の自衛隊機が津波で水没し、パイロット
の養成に重大な支障をきたしました。
また、仙台空港でも多数の民間機が被害に
遭いました。
東日本大震災で忘れてはならないのは、在日米軍を
中心としたアメリカ軍のトモダチ作戦です。
アメリカ太平洋軍司令部に在籍している退役軍人の
ポール・ウィルコックス氏が名付け親とされる
この「トモダチ作戦」。
災害初期の困難な救出・救援活動に自衛隊とともに
大活躍し大きな希望の星となりました。
③は航空自衛隊の次期主力戦闘機にロッキード・
マーチン社のF35が決定です。
近隣諸国の最新鋭戦闘機の開発状況を考慮すれば
妥当な選択と言えるでしょう。
④は全日空のボーイング787の就航です。
予定よりおよそ2年遅れでの就航とあって、待ちに
待ったという表現がぴったりで、関係者もホッと
したことでしょう。
⑤は格安航空会社(LCC)の相次ぐ就航です。
アジアを中心とするLCCの成田や羽田への就航で
国内大手の航空会社もようやく重い腰を上げ、LCC
への参入を決めました。
今年は本当の意味でLCC元年と言えそうです。
⑥はアメリカ航空業界3位のアメリカン航空の経営
破綻です。
アメリカビッグキャリアの経営破綻は、ついに
アメリカン航空にも及び、米連邦破産法11条によって
経営再建を図ることになります。
⑦はボーイング747の相次ぐ退役です。
1970年の華々しいデビュー以来、世界の大量輸送時代
を担った747も、経営合理化の波には勝てずに、
燃費のいい次世代の旅客機にその座を譲ることになりました。
新しい747-8インターコンチネンタルで希望をつなぎます。
⑧には三菱航空機が開発中のMRJに香港の航空機リース会社
ANIグループホールディングスから5機の受注を入れました。
これでMRJの受注数は130機になります。
去年10月から開始された1号機の本格生産は順調のようです。
羽ばたけMRJ、羽ばたけ日本、不死鳥のごとく!
⑨は最新鋭無人偵察機RQ-170イラン軍が捕獲です。
当初は撃墜されたと伝えられましたが、その後、イラン軍は
戦闘機や地上からの攻撃ではなく、電子的に侵入して奪ったと
発表しています。
ロッキード・マーチン社の極秘開発チーム、スカンクワークスの
開発機だけに、今後の動向が注目されます。
⑩は日本航空のシンボルマーク鶴丸の復活です。
1959年に採用された鶴丸は、日本エアシステムとの経営統合
を機に2008年に姿を消しましたが、その姿(マーク)を
惜しむ声は多く、今年2月、デザインを一部リニューアルして
復活しました。
と言う事で、今年も様々な出来事があった、というより激動の
2011年をニュースルームからお伝えしてきましたが、
さて、来年はどのような年になるのでしょうか。
来年こそよい年であるようにと今年ほど強く感じる年はありません。