2010年10月24日
祝!大江戸国際空港開業
21日、羽田空港の国際化がスタート
しました。
羽田空港から国際線の定期便が離発着
するのは32年ぶりのことです。
と、言っておきながらまだ羽田に行けておらず、
写真がありません!(あしからず・・・・・・)
羽田空港の国際化によって国際線の就航都市は
これまでの4都市から来年2月までに17都市に
増え、年間発着回数も30万回から37万回に
なります。
もちろん、滑走路も1本増えて3000メートル級の
A滑走路とC滑走路、2500メートル級のB滑走路と
D滑走路の4本となります。
申し上げるまでもなく、空港は国の発展にとって
なくてはならない重要拠点です。
特に四方を海に囲まれた日本は航空路線網で世界
とネットワークを結ばなければアジアの孤島と
なりかねません。
ところが残念なことに、この国の航空に対する認識は
先進諸国に比べ30年は遅れていると言っていいでしょう。
「狭い日本そんなに急いで何処へ行く」・・・・・・
急ぐなら新幹線を使えばいいじゃないか・・・・・・
飛行機は墜落する心配があるし・・・・・・・
果たしてそれでいいのでしょうか?
国際線を成田に移したがために、国際線は成田、
国内線は羽田などという、国際常識からすると首を
傾げざるを得ない政策が30年以上も続き、国内路線網
の衰弱をきたしました。
もちろん、地元対策の必要性を否定するものでは
ありませんが、もう少し利用者の立場に立った航空政策
があってしかるべきだったと思います。
羽田空港の国際化によって、本格的なハブ空港としての
機能に期待が集まっています。
しかし、タイのスワンナプーム、韓国の仁川、中国の香港、
シンガポールのチャンギの規模に比べたらとても太刀打ち
出来るものではありません。
(利用客数では勝っていますが・・・・)
ハブ空港に特化するのではなく、もっと地方空港の機能を
拡充させることも必要ではないでしょうか。
将来的に旅客機は中・小型機でも長距離飛行が可能な
運航性能を備えることになります。
そうなれば滑走路の短い地方空港からも世界の都市へ
路線網を拡大することが出来るでしょう。
大量輸送時代に生まれたハブ空港構想は、時代の
ニーズとともにその魅力を失いつつあります。
LCC=格安航空会社の台頭で、今後は都市から都市へ
の直接乗り入れ構想が本格化するのではないでしょうか。
今年3月にオープンした茨城空港や、去年オープンした
静岡空港がその将来を占う上で重要な試金石となりそうです。
やがて、近隣諸国から多くの観光客が地方空港に降り立つ
姿を想像してみて下さい。
それが果たしていいことか、悪いことかは別問題ですが・・・・