2010年10月11日
潜れ!フェニックス
昔、「飛べ!フェニックス」という航空名作映画
がありました。
砂漠に墜落した輸送機の乗客乗員が、灼熱の
砂漠から脱出するために輸送機の残骸から
別の飛行機を作って脱出に成功するという物語
です。
乗客の中にドイツ人の飛行機技師がおり、
この技師の提案で輸送機の残骸をかき集め、
単発の飛行機「フェニックス号」を作ろうとしま
すが・・・・・・
実は、このドイツ人技師、飛行機は飛行機でも
模型飛行機の設計技師だったことが分かり、
仲間の反発をかいます。
特に輸送機の機長は、「模型飛行機の技師だった
とはあきれた男だ!」と罵ります。
しかし、ドイツ人技師はここで名言を披露します。
(私が勝手にそう思っているのですが・・・・・)
「君達は模型飛行機、模型飛行機とばかにするが、
よく考えてみてくれ。本物の飛行機はパイロットが
操縦してくれるので、多少の失敗作でも飛んでくれるが、
模型飛行機はそうはいかないのだ!
パイロットがいない分、正確に作らないと飛ばないのだよ!」
私はこのセリフを聴く度に涙が出るのです・・・・・・・(笑)
(この話、前にも書いたことがありましたよね・・・・・・・)
この話を聞いた仲間たちは一致団結して、飛行機を完成
させることに成功し、無事に砂漠から脱出出来たのでした。
チリの落盤事故の現場でも、作業員33人の救出のための
アイデアが話し合われ、そこには様々な人間模様が
展開されたことでしょう。
救出方法は直径70センチの穴を掘り、救出用のカプセル、
フェニックスを地下に送り込んで、作業員を一人一人地上に
生還させるというものです。
2ヶ月余りの地下生活は、想像を絶する厳しさだったでしょうが、
それもあと数日で家族の元へと戻れそうです。
その救出の瞬間を世界中が固唾を呑んで見つめることに
なりそうです。
フェニックス=不死鳥とはこうしたことのために存在する
言葉だとつくづく思います。