2009年08月14日

私のラジオデイズ83

「私のラジオデイズ」はここしばらく
国会記者クラブ時代のエピソードを
ご紹介していますが、今回も幹事社
の担当月に起きた出来事をご紹介
しましょう。

重要法案をめぐり与野党が対立すると
どうなるか・・・・・・

重要法案をめぐり与野党が対立するケースは
しばしばあります。
大抵は衆議院に於いて多数を占める与党の
賛成多数で可決され法案は参議院におくられますが、
参議院は野党議員の数のほうが多いので、
否決されてしまいます。

しかし、国会の規則によって衆議院が優先されるので
結果的に法案は可決されます。

ところが、野党もだまっていません。
様々な対抗手段をとって法案通過を阻止しようとします。

その最たるものが牛歩戦術です。
これについては改めてお話するとして、きょうはもう一つの
対抗手段である審議拒否についてお話しましょう。

法案の取り扱いやその他の事案によって与野党が
揉めると、国会対策委員会が開かれます。

各党には国会対策委員長というポストがあるのは
ご存知の通りですが、この国会対策委員長=国対委員長が
協議を行って物別れに終ると、野党は審議拒否によって
その立場を鮮明にします。

もちろん審議拒否は与党も行うことがありますが、
野党によって行われるケースがほとんどです。

こうなると委員会は開かれず、国対委員長は断続的に
協議を行って事態の打開を図ることになります。

何日も審議が出来ないと空転国会ということになります。

審議が空転すると大変なのが記者クラブの幹事社です。
開催の見通しが立たず委員会の開会が深夜に及ぶことも
あるからです。

そうなると、幹事社の記者はクラブに詰めっきりで事の
成り行きを見守ることになります。

時々、加盟ラジオ各社に経過報告をしなければなりませんし、
そのための情報収集も必要になります。

委員会や本会議の開会が深夜に及んでも、幹事社は
音声を各社に配信しなければなりませんので、
記者は何時間もクラブに拘束されることになります。

ただ、嬉しいことが一つあります。
クラブ費で夜食が用意されることです。しかも、極上の
うな重やにぎり寿司が食べられます。
(経費削減の折、今はどうなっているか知りませんが)

昔は、待機時間中に将棋をさしたり碁をうったりしていた
記者もいたようですが、これは昔の話で私が現役の
頃にはすでにこのような伝統?はありませんでした。

こうした審議拒否も昔はメディアに報道されることによって
世間の注目を集める効果がありましたが、現在では
法案審議のいかんに関わらず重要法案はメディアの
報道対象となるので、あまり行われなくなりました。
国民の目が厳しくなっていることも理由に挙げられます。

国会記者クラブの窓からは議事堂のとんがり帽子が
見えますが、ライトアップされた議事堂を眺めながら
うな重に舌鼓を打ったあの頃が懐かしく感じられる
このごろです。

| 16:25 | コメント(1) | カテゴリー:田中穂蓄

コメント

田中さん、お疲れ様です。
与党と野党の審議に対する攻防戦も、以前からあったものの、今は報道対象になる為、すぐ話題になる事の一例ですよね・・・
やっている事は同じでも、以前は、1日や数日かかった確認作業・ニュースの広がりも、今はインターネットの普及、インターネット配信ですぐですよね。
例えば、食品表示も、以前は全く問題のなかった事項も、今は、四方八方気を配っていても、不具合が発生する時代です。

少し違う話ですが、チケット購入・場所(席)確保の際、並んで購入・確保は今もある手法だと思いますが、体力勝負の時代から、細分化、多様化が頭に想起され、「うなぎ=体力勝負」の時代・状況を懐かしく思いました。

投稿者 ちなみん : 2009年8月14日 20:55

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