2009年06月16日
パリ航空ショー開幕!
1909年からほぼ2年おきの奇数年に
開催されている「パリ国際航空ショー」=
パリ・エアーサロンが、今年もル・ブールジェで
15日から開幕しました。
今年は100周年の記念すべきイベントと
あって、特別な趣向が凝らされているようです。
パリ国際航空ショーは、イギリスの
ファーンボロ航空ショーとならぶ、
世界最大規模の航空ショーです。
第1回の開催が1909年ということは、
あのルイ・ブレリオが英仏海峡を
ブレリオ単葉機で初めて横断した年と
同じです。(人類が初めて飛行機で
海を渡ったということになります)
これを記念してショー会場には、
各国の最新鋭機とともに「ブレリオ単葉機」が
展示されました。
第1回のパリ航空ショーでは、この
ブレリオ単葉機が紹介され、100機以上の
注文が舞い込んだと言われています。
今年はブレリオ機のほかに、1909年から
1970年までの間に開発された歴史的な
航空機約30機が参加し、会場で展示飛行を
行うことになっていると言うことです。
世界的な不況のあおりを受けて、航空機需要が
急速に落ち込む中での開催とあって、
さすがに一時期のような最新鋭機がその性能を
競い合う派手なPR合戦は見られないようですが、
各国のメーカーやバイヤーが集まるシャレーの
中では、虚虚実実の駆け引きが繰り広げられて
いるようです。
そうした中で注目されているのは、小型旅客機の
分野です。
リージョナル・ジェットと呼ばれる地域間航空の
短距離路線を運航する旅客機の導入が航空会社の
間で進んでおり、日本の三菱航空機も「MRJ」の
売り込みに懸命です。
とかく消極的に見られがちな日本の売り込み合戦
ですが、こうした桧舞台での売り込みは、世界の
航空会社にアピールするまたとないチャンスです。
日本のメディアも国内政局の話題で、海外に
目を向ける余裕はないかもしれませんが、
どうか、この世紀の一大イベントを取材して、
日本のリージョナルジェットの優秀さを世界に
アピールして欲しいものです。
(実機がまだ完成していないのが弱いところですが)
日本の経済産業を立ち直らせ、元気を取り戻させる
為にも、いま、パリ航空ショーで奮闘する日本の
ビジネス戦士たちに是非、暖かい声援を送って
欲しいと思います。