2009年02月20日
私のラジオデイズ67
以前お約束したカラオケの普及に一役買ったと
言われる「サウンド・イン・ナウ」の裏話です。
神奈川県平塚市の電気店(日立の部品メーカーの
工場だった気もしますが・・・・)
で起きた失敗談です。
東京のスタジオでの仕事を終え、東京駅から
東海道線で平塚駅まで行き、駅前から
タクシーで中継会場に向かいました。
会場は国道1号線沿いにありました。
会場到着時刻は本番の1時間前を想定し、
当日の仕事の予定を立てていたのですが、
スタジオでの収録が伸びてしまい、
平塚駅に到着したのは本番30分ほど前でした。
タクシーで行けば10分ほどの所で、打ち合わせも含めて
本番には十分間に合うとふんでいました。
ところが国道1号線が大渋滞です。
しばらく走るとのろのろ状態になります。
タクシーの運転手さんにラジオをつけてもらい、
番組を聴きながらの走行です。
当時は、携帯電話も存在せず、会場にいるスタッフに
連絡する手段はありません。
そうこうしている内に、中継コーナーの時間が
刻々とせまってきます。
「運転手さん、会場までの迂回路はないですか?」
「迂回しても国道沿いですから同じですネ!」
冷たく言い放たれました。
そして、ついに番組のパーソナリティー、
すぎやまこういちさんの呼びかけが始まりました。
「それでは、会場にいる田中さんと○○さん!
お願いします!」
「はい、みなさん今日は!きょうは平塚市の
○○会場からの中継です!
田中さんはまだ会場に到着していませんので、
とりあえず私1人で番組を進めてまいります!」
始まってしまいました。
私はまだタクシーの中です。
この時の焦りといったら生きた心地がしないくらいです。
「やばい!やっちゃったよ・・・・・・」
「番組始まっちゃいましたネ!」と運転手さん・・・・・
「そうですネ・・・・・」と他人事のように言う私・・・・・
こうなったらどうしようもありません。
腹を決めて会場に到着するだけです。
ところが、会場に到着すると、何と!店(工場)の
関係者と大勢のお客さんが拍手で私を迎えて
くれたではありませんか・・・・・
ステージでは相棒の女性司会者とゲスト歌手
(名前がどうしても思い出せません)もが、
拍手で迎えてくれました。
会場には10分ほど遅れての到着でした。
それからは、冷や汗をかきながら番組を何とか
終了させました。
あの時のゲストの歌手の方、本当に
申し訳ありませんでした。
(誰だったかな・・・・・・・)