2009年02月03日

ボンド映画は何処へ行くのか・・・・

007シリーズ最新作の「007慰めの報酬」、
ご覧になった方も、ご覧になっていない方も
幸せな気持ちでいっぱいになる満足度100%の
娯楽映画です。

ただ、気になる点も・・・・・・

今回の作品はシリーズ初の続編タイプと
なっています。

物語は前作「007カジノ・ロワイヤル」の
エンディングから1時間後という設定で
始まります。

前回のブログでもご紹介した壮絶な
カーアクションシ-ンは、これまでのどの映画の
カーアクションシーンよりも迫力があり、
ボンドのアストンマーティンや謎の組織の
アルファロメオが惜しげもなくボコボコになります。

問題はこの後です。

これまでのシリーズでは、冒頭のアクションシーンの
後に、いわゆる「ガンバレル・シークエンス」
(頑張れるし~喰えんす、ではありません)
と呼ばれる、ガンバレル、つまり拳銃の銃身の内部から
覗いたジェームズ・ボンドの振り向きざまに拳銃を
発射するシーン、これが無いのです。

モンティー・ノーマンのジェームズ・ボンドのテーマも
ありません。

映画はそのまま疾風怒濤のごとく、本編へと突入
します。

不思議なもので、ジェームズ・ボンドのテーマがないと
しばらくはボンド映画の雰囲気は感じられず、別の
アクション映画のようにも思えます。

しばらくして、ボンドの手に握られているワルサーPPKを
見て、「あっ!ボンドだ!!!」と安心するのです。

このガンバレル・シークエンスは、映画の最後で登場
します。
これが何を意味するものなのか、監督のマーク・フォースターは
じっくり考える楽しみを与えてくれました。

この他、ボンドの行動パターンにも変化が見られ、
ただただ復讐心に燃えた冷酷に思えるほどの
殺し屋ボンドが大暴れします。
(大勢のボンド・ガールに囲まれるシーンや、蘊蓄を
披露するお遊びのシーンはありません)

マーク・フォースター監督は、この1作のみで次回作は
撮らないようですが、これまでのボンド映画のイメージを
一新させた手法は、次回作にどのような影響を
与えるのでしょうか。

映画007シリーズは、フレミングの原作タイトルを
採用しているとはいえ、これまでの作品の内容は
原作とは殆ど異なっています。

原作1作目の「007カジノ・ロワイヤル」公開を機に、
原作回帰のリメイク版を2作目以降撮り直してみたら
どうでしょう・・・・・・

もちろん、ダニエル・クレイグで・・・・・・

| 12:00 | コメント(3) | カテゴリー:田中穂蓄

コメント

今回のボンドは兎にも角にも仕事熱心な情報部員
として描かれていたなあ、というのが私の感想です。
史上もっとも女っけの無いボンドと言ったら
言い過ぎでしょうか?勿論ちゃんと美女も
相棒も登場しますが、今回は同胞?(同士?)
としての立場の方が色濃かったようにも見えます。
前回作で失った彼女への忠誠を示している?
のかもしれません。

撮影中ボロボロになったのはクルマだけではなく
ダニエル自身も指先や顔に大きな傷を負ったり
スカイダイブの特訓に三ヶ月を費やしたりと
その真摯な態度がまじめなボンド像ににじみ出て
いたのかもしれません。
とはいえ、それだけでは並のスパイ映画と変わらなく
なってしまうので、次の作品でボンドガールと
どんなスタンスで対峙するのか、非常に興味深い
ところです。



ボンドを解雇されたピアース・ブロズナン、元007は
最近ギリシャで元カノを口説いて、ボンドのもう一つの
才能を開花させていました!(映画マンマ・ミーアにて)

投稿者 吉田雅彦 : 2009年2月 3日 17:22

田中さん、お疲れさまです。
田中さん、今回のお話、原作踏襲型か、今までと違う路線か、映画・映像化の時に、出て来る点ですよね…
自分は、本当に思い入れのある原作は少なく、アニメで今も一番好きな作品は、原作よりもアニメの方が好きです!!(関わったアニメスタッフの方々を、25年経つ今も尊敬し続けているのが大きいです)
思い入れのある原作が、映像化で原作のテイストを保って欲しかったのは「サラリーマン金太郎」です(ドラマ2回・アニメ化1回されていますが…)
原作コミックスは、30巻あるのですが、自分は28巻まで持っています(最後の2巻を揃える気はありません)
原作を拝見して、何度も感涙にむせび泣いたのですが、最後の2巻は、自分の中では整合性がありません…(今年に入りまた原作が再開されましたが…)
以前揃えたコミックスをすべて売却、整理した中で唯一今も手元に置いている作品、自分の中では唯一無二の作品だけに、想いは解ります…
ですが、演出志望だった自分は、基本は同じ作品でも、オムニバス形式で色々な作風があるのはありと考えています!!
1つの作品でイメージ統一もいいのですが、監督それぞれの視点がありますし、毎回毎回コロコロ変わるのはいかがかと思いますが、基本ラインはしっかり押さえた上での作風の違いはアリだと考えています。

投稿者 ちなみん : 2009年2月 3日 22:40

吉田さん、ちなみんさん、ありがとうございます。
ちなみんさんの仰るとおり、監督が代わっても作品の
統一イメージは変えてもらいたくないものです。
クレイグ・ボンドのイメージは今回の作品で定着したと
思いますので、次回作でも期待できるでしょう。
ガンバレル・シークエンスは、今回、エンディングで
処理されましたが、これは続編ということで作品の
連続性を持たせるために、冒頭では使わなかったのだと
思います。
次回作では冒頭の処理だと確信しております。

投稿者 ホヅみ : 2009年2月 4日 10:25

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