2009年01月26日

「ハドソン川の奇跡」のその後

日本時間の21日未明に行われた
オバマ新大統領の就任式に出席が
噂されていたUSエアウェイズの
サレンバーガー機長が、就任式に
出席しました。

ニュースでは、就任式前日に機長が食事をした
レストランでの話題ばかりが注目され、
就任式でのコメントは確認できていませんが、
レストラン「ハドソン」でフライドチキンを頬張った
話でもしたのでしょうか・・・・・

ところで、不時着水後、行方が分からなくなっていた
左エンジンが23日、ハドソン川の水深20メートルの
川底から回収されました。
(一部新聞では右エンジンを回収となっていましたが)

今から思えば、事故後、機体は左の主翼を水面から
突き出した形で着水していました。

テレビの映像では、左主翼の前縁スラットも脱落
しているのが確認されたので、エンジンの付いた
右主翼のほうが重さで水中に没していたのだと
分かります。

左エンジンと前縁スラット(高揚力装置の一種)が
脱落したということは、最初に左主翼が水面に
接触し、その直後、スピードが急速に衰えた状態で
右主翼が接触したため、右側のエンジンは脱落を
免れたと解釈できそうです。

右エンジンには鳥の衝突した痕跡があることが
確認されており、今回回収された左エンジンにも
同様の痕跡があれば、ダブル・バードストライクで
あることがはっきりします。

バードストライクは日本でも年間1000件前後
発生していますが、今回のような重大な事態と
なるケースはまれで、その対策はというと
もっぱら、散弾銃で空砲を発射し鳥を追い払う
方法や、鳥がエサとする昆虫が大量発生しないよう
滑走路周辺の草刈りを行うなどが中心です。

エンジンのタービンブレードは重さ5キロの鳥が
衝突しても壊れないような設計にはなっている
ようですが、ブレードの根元はともかく、厚みの
無い先端は、ダメージがありそうです。

全日空が最初に採用したと言われる、スピンナー
(プロペラ機ではこう呼ばれる部品ですが・・・)
部分にらせん状の絵を描く方法が効果的と
言われていますが、実際はどうでしょうか・・・・

エンジンの空気取り入れ口に鳥の衝突に耐える
防護ネットを設置する考え方もありますが、
重量等の問題であまり実用的とは言えません。

かつて、空の支配者であった鳥の領域を侵す
金属製(最近は炭素繊維が増えましたが・・・)の
鳥は、今後、どのような共存の道を選んで
いくのでしょうか。

| 10:00 | コメント(1) | カテゴリー:田中穂蓄

コメント

田中さん、お疲れさまです。
田中さん、今回の事故の詳細が分かってきましたね…
あとはバードストライクを防ぐ方法だけですね!!

投稿者 ちなみん : 2009年1月25日 13:30

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