2008年04月18日
電動プレーン実用化にメド
これ、30年程前に作ったラジコン機です。
先頃、アメリカのボーイング社が燃料電池で動く
モーターを搭載した飛行機の有人飛行に世界で
初めて成功したとの報道がありました。
燃料電池とリチウムイオン電池とを組み合わせて、
モーターを回転させ、プロペラを回す仕組みで、
大型機にはまだ無理だとしても、小型機や
モーターグライダーへの応用はいますぐにでも
出来そうです。
写真のピッツ・スペシャルは、翼幅80センチほどの
発泡プラスチック製のラジコン機で、
動力にはアメリカ・コックス社製の超小型エンジンを
使用しています。
4~5回の飛行に成功していますが、小型機の常で
安定性には欠けるため、操縦には苦労しました。
今、このクラスのラジコン機は、電動機が主流となっています。
高性能の小型モーターと、リチウムイオンポリマー、
いわゆる「リポ」と呼ばれるバッテリーの出現で、
電動機の性能が飛躍的に高まり、これまで主流だった
エンジン機はその座を奪われようとしています。
模型飛行機の世界にも、温室効果ガスの排出量規制の
波が着実に押し寄せており、騒音問題とも絡んで
環境に優しいラジコン飛行機の開発は活発となっています。
すでに日本の模型エンジンメーカーでは、バイオ燃料を使用した
世界初の模型エンジンを実用化しており、趣味の世界とはいえ
環境問題への配慮は時代の流れと言えそうです。