2008年03月30日
祝!国産ジェット事業化決定!
毎度、同じ写真で申し訳ありませんが、
ようやくこの写真が生きてきます。
三菱重工は28日、国産ジェット旅客機「MRJ」の
事業化を正式に決定しました。
失敗すれば多大なリスクを背負うことになる
旅客機開発を政府の支援があるとは言え、
日本の一民間企業が決定したことに敬意を
表したいと思います。
さらに、ボーイング787に続いて「MRJ」の
キックオフカスタマー(ローンチカスタマーとも)になった
全日空にもエールを送りたいと思います。
開発中、もしくは計画段階で旅客機を発注するというのは
大変な勇気がいることで、それを世界の航空会社に
先駆けて全日空が行なったことに、この「MRJ」に対する
並々ならぬ決意が感じられます。
一部専門家の間では、この「MRJ」の開発に対して
疑問視する意見もあります。
確かにボンバルディアやエンブラエルの牙城を
突き崩すのは並大抵ではありませんが、日本には
高い技術力と信頼性があります。
こうした評価は日本の多くの機械メーカーのこれまでの
実績からきているものであり、そうした基盤に支えられて
航空機産業は成り立つことを考えると、三菱重工の
英断は日本の産業基盤の歴史に新しい一ページを
加えることになるような気がします。
政治情勢が混沌とする最中での正式発表だっただけに、
メディアの扱いもほとんど目立たないものになって
しまいましたが、私が当日のデスクだったらトップニュースで
扱っていました。
旅客機開発の成功の鍵となるエンジンには、
プラット・アンド・ホイットニーのギアド・ターボファン・エンジンが
採用されることになりました。
こちらも開発中のエンジンですが、世界の顧客の反応は
上々とのことです。
低騒音と低燃費が売り物の国産ジェット旅客機「MRJ」は
2013年の就航を目指して、いよいよ本格始動することに
なります。