2008年03月18日
私のラジオデイズ25
今回はFM放送の原点についてのお話しです。
平塚市にある東海大学湘南校舎の
松前記念館で開催されている「情報と技術展」
~FM東海が問いかけたものは?~に行って来ました。
日本における民間FM放送の歴史は
1960年(昭和35年)に始まります。
この年、日本で初めてのFM実用化試験局として、
東海大学内に「FM東海」が産声を上げました。
まだ正式なFM放送局ではなく、実用化のための
試験局でしたが、やがて提供スポンサーも付き、
クラシック音楽とジャズ・ポップスを主体とした
通常の放送局となんら変らない放送を行ないました。
私が入局したのは1967年、その後エフエム東京として
新たに生まれ変わる3年前のことで、
一般公募で採用された社員の第1号でした。
私のラジオデイズ、これからしばらくは他局のエピソードが
中心となりますが、FM放送の黎明期の話しなので、
お許しいただきたいと思います。
では、展示会場での写真をご覧頂きましょう。
当時、東海大学工学部で開発されたFM・AMラジオです。
当時使われていた携帯用録音機、いわゆる「デンスケ」です。
デンスケとは、このタイプの録音機よりも古いタイプの
ゼンマイ式録音機に付けられた愛称で、漫画のデンスケが
この肩掛け録音機を持って街に出て、街頭録音をする風景が
よく新聞に掲載されたことからデンスケの愛称が付けられたと
言われています。
このようなFM専門誌も発行されました。
ちなみに第8号には私の記事も掲載されています。
当時の収録風景です。
立っている4人の右から2人目が入社当時の私です。
40年前にタイムスリップしたような気分になった展示会でした。
この「情報と技術展」は今月25日まで開催されています。