2007年09月04日
ラジオデイズ16
日本に民間放送が誕生したのは昭和26年、
それまではNHKラジオしか聴けなかった
ラジオ放送が、たちまち賑やかになりました。
民間放送の誕生で、コマーシャルソングが
国民的人気になったことは、以前、この
ブログでもご紹介しましたが、きょうは、
そんなコマーシャルソングから生まれた
大ヒット商品の「ラジオ」についてお話しします。
ラジオは、戦前から戦後にかけての調度品の
ような木製のボックスから、プラスチック製の
ボックスに変り、やがてトランジスタを使用した
ポータプルラジオ、ポケットラジオと小型化への
道を歩んできました。
1960年代から1970年代にかけて、
ニッポン放送系列で放送されたのが、
「フレッシュイン東芝ヤング ヤング ヤング」、
放送作家の前田武彦さんがパーソナリティーを
担当した人気番組です。
当時、東芝は画期的な若者向けの小型ラジオの
販売戦略を展開していました。
7色のカラーバリエーションの「ヤングセブン」です。
番組内には、ジェリー藤尾が歌うCMソングが
流れ、このラジオはCMソングとともに空前のヒットを
記録しました。
番組宛に何度もプレゼントの応募はがきを出しましたが
結局、当たらずにあきらめたことを思い出します。
別のメーカーのポータプルラジオを愛用していたとは言え、
この「ヤングセブン」は、今日の最新機能を備えた
ケータイと同様に憧れの的でした。
前田武彦さん自身が作詞した「七色の太陽 七色の虹の光・・・」
というCMソングは、今でも忘れられません。
作曲は確か三保敬太郎さん、ジャズピアニストでもあり、
俳優でもあり、あの有名な「11PM」のテーマ曲を作曲された
方でもあります。
「ヤングセブン」、ラジオが大ヒット商品となった時代の
古き良き思い出です。