2007年07月17日
ヘリコプターはどこだ!
きのう午前に発生した新潟県中越沖地震の死者が
9人となってしまいました。
きょう未明、柏崎市内の倒壊した呉服店から
71歳の女性が救出されましたが死亡が確認されました。
きのうはデスクの時間帯に地震が発生し、船の横揺れの
ようないやな気分を味わいましたが、被災地の皆さんの
恐怖を思うと言葉がありません。
専門家によると、今回と同程度の規模の地震は、
周辺で過去80年間に7回発生していますが、
このうちの4回はここ14年間に起きているとの
ことです。
逆断層型といわれるこの地域特有の地震は、
ほとんどが直下型で、発生すると大きな被害は
免れません。
専門家の助言を待つまでもなく、日本は地震国で
あるというのは、誰もが知っています。
としたら、地震に対する備えは万全であるはずです。
しかし、現実はそうではありません。
「天災は忘れた頃にやってくる」・・・・、
これは世に知られる物理学者・中谷宇吉郎の名言です。
(寺田寅彦の言葉というのは、中谷の思い違い?)
「天災は忘れた頃にやってくるので、油断は禁物」という
戒めの言葉です。
農耕民族である日本人は古来、自然と営みを共にして
きました。
時には、自然に痛めつけられながらも自然の恵みを共に
分かち合ってきました。
そうした生活の中から自然を素直に受け入れる考え方が
培われてきたのだと思います。
自然から恵をもらう代わりに、自然の怒りはしかたがないと
あきらめる・・・。
でも、ちょっと待って下さい。
自然災害は防ぎようがありませんが、被害は最小限に
食い止めることが出来るのです。
それは「災害のシステム化」です。
例えば、これはある大学教授のアイデアですが、
災害発生に備えて、日本のどこかに普段は使用しない
「街」を作っておき、大災害が発生したら被災地域の
住民全てを移住させて、被災地が完全復旧するまで
移住地で生活していただく、という方法です。
もちろん、具体化させるには多くの問題がありますが、
こうした大胆な構想もシステム化の一つとして、
真剣に検討する価値のあるアイデアだと思います。
私がここで言いたかったのは、「ヘリコプターをもっと
活用せよ!」ということだったんですが、
長くなっちゃいましたので、次回とさせていただきます。
今回の災害でお亡くなりになった方々には、心から
ご冥福をお祈りすると共に、被災された方々には
心からお見舞いを申し上げます。