2007年06月04日
祝!国産ジェット実現へ前進
読売新聞によると、三菱重工が商業化を目指している
国産初のジェット旅客機「MRJ=三菱リージョナル
ジェット」の開発について、経済産業省が資金面で
支援する方針を固めたということです。
これによって、国の支援が前提となっていた
国産ジェット旅客機の開発は、2012年の就航を
目指して大きく前進する見通しとなりました。
「MRJ」は、70席から90席の小型旅客機で、
この市場には巨人ボーイングを始め、カナダの
ボンバルディア、ブラジルのエンブラエル、
フランス、イタリア国際共同のATRなど、ライバルが
ひしめいています。
また、中国も100席前後のジェット旅客機の開発を
進めており、国産ジェットの開発は前途は多難です。
しかし、戦後初の国産旅客機、「YS-11」が、
生産中止となって約40年、「日の丸旅客機」の復活を
望む声は強まっています。
売れる旅客機をいかに開発するか、技術力はすでに
世界が認めています。
あとは、販売戦略の構築と、安価で経済性に優れ、
高性能と美しいデザイン、安全性と快適性を実現させた
旅客機を開発すればベストセラー間違いなしです。
(あたりまえか・笑)
そして、もうひとつ大切なことがあります。
それは「国民の後押し」です。
航空産業は、あらゆる産業の頂点に立つ知識集約型の
産業です。
この産業を日本の基幹産業にしないでどうするのでしょう。
戦後の日本はGHQによって一時、一切の航空活動を
禁じられていました。
そのトラウマが今でも続いているわけではないでしょうが、
航空機開発を戦争と結びつけるのはナンセンスで、
アメリカに遠慮することなく、堂々と開発を進めるべきでは
ないでしょうか。
航空産業は技術とこだわりの日本人にもっとも適した産業だと
思います。
国産ジェット旅客機の誕生をみんなで待ち望もうでは
ありませんか。
それが実現への第一歩です。