2007年04月22日
FX2機種に絞込み
共同通信によると、航空自衛隊の次期主力戦闘機
FXについて、アメリカの最新鋭ステルス機、F-22Aと、
F-15FXの2機種に絞り込まれたようです。
次期主力戦闘機は、現在使用中のF-4EJ改の
後継機となるもので、選定機種については当初、
F-15FX、F/A-18E/F、ユーロファイター・
タイフーン、F-22A、F-35A、ラファールの
6機種が候補となっていました。
今年2月下旬から3月中旬にかけて実施された
現地調査では、現時点で調査が可能な
タイフーンとF-15FX、F/A-18E/Fの3機種に
対して評価が行なわれました。
このうちタイフーンについては、ヨーロッパの戦闘機で
航空自衛隊では使用例はなく、F/A-18E/Fに
ついては、アメリカ海軍機であることから空母を
持たない日本での使用には不適格であり、
F-15FXが有力視されていました。
F-15FXは、現在、航空自衛隊が主力戦闘機として
使用しているF-15Jイーグルの発展型である
F-15Eストライクイーグルをベースに日本向けに
したもので、導入については全く問題はありません。
ただ、10年先、20年先を考えると古さは否めなく、
本命はF-22Aといきたいところですが、アメリカ議会が
最新技術の流出を理由に輸出に反対していることから、
当面、導入は難しく、そこで出て来たのがF-15FXを
先に導入し、F-22Aについては輸出の解禁を待って
導入するという2段階案です。
問題はF-22Aの輸出解禁がすんなりいくかどうかです。
日本の機密保持に対する杜撰さは、イージス漏えい問題を
持ち出すまでもなく、目を被う惨状です。
そんな日本に果たして最高機密を提供するかどうか、
今後の動きに注目です。
ちなみに残るラファールはフランスが売り込みに消極的なため
問題外、F-35Aについては、開発中の戦闘機であるため、
その動向を見守る必要があります。