2007年04月15日
私のラジオデイズ11
前回のラジオデイズで竹脇昌作の「東京ダイヤル」
について触れましたが、この番組のテーマ曲の
タイトルを突然、思い出しました。
子供の頃、よく耳にした好きな曲のタイトルが分からず、
大人になって偶然、その曲が判明した時の嬉しさが
どれほどのものか、皆さんにも経験があると思います。
私の場合は、「グェナヴィーア」がそれでした。
この曲は、ミュージカル「キャメロット」の中の挿入歌で、
アーサー王の伝説に基づいた物語の中に出てくる
グェナヴィーア姫のテーマ曲です。
なぜこの曲にこだわったのかと言いますと、
高校生の頃、テレビで放映したアメリカのテレビドラマ
「ジェットパイロット」のテーマ曲だったからです。
このドラマは、アメリカ海軍の曲技飛行チーム
「ブルーエンジェルス」の活躍を描いた作品で、
毎週、画面にグラマンF-11F1Fスーパータイガーが登場し、
見事な曲技飛行を見せる画面に釘付けになりました。
話は横道に逸れますが、その昔、航空自衛隊の主力戦闘機を
選定する作業の過程で、一旦、このF-11F1Fが選ばれましたが、
その後、国会でこの問題が追及され、当時の源田実航空幕僚が
渡米して再度、調査を行なった結果、ロッキードF-104
スターファイターに逆転決定するという「グラマン・ロッキード事件」
の一方の主役がこのF-11F1Fだったのです。
私はこのF-11F1Fが大好きで、ブルーエンジェルスの
プラモデルも作って、今も家に飾ってあります。
話しを元に戻すと、「ジェットパイロット」の主題曲の
タイトルが当時は分からず、この業界に入って、
選曲をしていたら偶然この曲を発見し、タイトルが
判明したというわけです。
さて、「東京ダイヤル」のタイトル曲は何かというと、
これもブロードウェーミュージカルの作品である
「フォーティー・セカンド・ストリート」だったのです。
数年前、テレビのCMでこの曲が使われているのに
気付き、よく見ると「フォーティー・セカンド・ストリート」の
告知CMでした。
竹脇昌作の死から半世紀近くもたって、ようやく番組の
テーマ曲が私の中で判明したというのは、業界人らしからぬ
お粗末さですが、人に聞いてもほとんど分からなかった
だけに、分かった時の嬉しさは格別でした。