2007年01月21日

私のラジオデイズ4

NHKのラジオドラマから始まったラジオデイズですが、
私のぼんやりとした記憶を頼りとした、極めて個人的な
印象を書かせて頂いておりますので、タイトルを
「私のラジオデイズ」とさせて頂きます。

さて、新諸国物語はこのあと、「オテナの塔」、「天の鶯」、
「黄金孔雀城」と続きますが、「笛吹童子」や「紅孔雀」ほど
印象に残っていませんので、また、思い出したらご報告
することにしましょう。

当時、新諸国物語と並んで、国民の関心を集めたドラマに
「君の名は」があります。
最近、と言っても数年前ですが、テレビの朝ドラでも放送
されたので、若い方もタイトルはご存知でしょう。
(現在、NHK・BS11で再放送中だと思います)
菊田一夫原作の名作ドラマです。

このドラマの放送が始まったのは、1952年(昭和27年)の
ことです。

  忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う
  心の悲しさよ

声優・来宮良子さんのこのナレーションで始まる「君の名は」は、
当時の人々の心を虜にし、この番組が始まる時間になると、
銭湯の女湯から人が消えるといった社会現象まで巻き起こし
ました。
当時のラジオは、デスクトップパソコンの液晶画面ほどの
大きさの木製ラジオで、どういう訳かほとんどの家が
天井近くの鴨居の上に板を張り、その上にラジオをセットして
いました。
つまり、ラジオの音は上から天の声のように聴こえてきたのです。
しかも、雑音がひどく、リスナーは雑音の中から音源を選り分けて
番組を楽しんでいました。(その分、番組に集中でき記憶として
残っているのです)

この放送が始まった年、私は小学3年生でしたが、親たちが
あまりにも真剣に聴いてるもんですから、ついつい一緒に
つられて聴き入っていました。
内容は大人向けの大メロドラマです。

ところが私はここで大いなる聞き違いをしていることに
気付きませんでした。
「君の名は」を、「君の縄」と思い込んでいたのです。
母に大笑いされてそのことを指摘されたのは、
それから数ヶ月 たってからでした。
これに気付いたきっかけは、チャンバラごっこの時に
必需品である藁で編んだ縄を友だちに渡す時に、
「これ君の縄!」と言っていることを母が不思議がった
ことからでした。

母「お前、面白いことを言う子だね」
私「だって、ラジオでやってるじゃん!」
母「・・・・・・、バカだねこの子は、それは”君の名は”だよ」

てなやり取りで、初めて「君の縄」は「君の名は」
だったことが分かったのです。

後にこのドラマは映画化され、映画が大好きだった祖父母は、
両親に内緒で、夜、こっそりと街の映画館で上映された
「君の名は」を全編、見に連れて行ってくれました。
小学4年生の時です。
すれ違いの後宮春樹と氏家真知子の愛のもどかしさを
今でも強烈に覚えています。

| 12:45 | コメント(0) | カテゴリー:田中穂蓄

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