2007年01月12日
ラジオデイズ2
しろくまさん、手回し電話さん、べにさん、書き込み
ありがとうございます。
新諸国物語の1作目はあまり記憶に残っていないのですが、
2作目の「笛吹童子」は、当時、大ヒットした主題曲とともに、
強烈な印象として残っています。
その昔、丹波の国の満月城に萩丸、菊丸という2人の若者がおった、
2人が明国に留学をしている折、満月城は野武士の首領、赤柿玄蕃に
のっとられ、城主は自害し果てるのである。
父の死を知った2人父の恨みを晴らし、城を取り戻すため急遽帰国、
生き延びた家来とともに玄蕃討伐に立ち上がった。
果たして2人の運命や如何に・・・・。
このドラマは、後に東映で映画化され映画も大ヒットしました。
まさに夢と冒険、愛とロマンに満ち溢れた冒険活劇で、
敵役には玄蕃の他に、妖術使いの霧の小次郎、醍婆といった
個性豊なキャラクターが登場し、「スター・ウォーズ」顔負けの
作品に仕上がっていました。
映画の中で使われた白鳥の面と髑髏の面を彫刻刀で彫って、
小学校の同級生に見せたところ大好評で、大量生産したことも
ありましたっけ。
新諸国物語の音楽を担当したのは、当時、尺八の演奏家として知られた
福田蘭童です。
「ヒャラリヒャラリコ、ヒャリコヒャラレロ、どこで吹くのか不思議な笛だ」
と始まる「笛吹童子」の主題歌は、当時、国民の誰もが知るヒット曲に
なりました。
作曲者の福田蘭童は、明治期の洋画家、「海の幸」で有名な青木繁の
お子さんです。
また、蘭童のお子さんは、クレージーキャッツのピアニストだった石橋エータロー
です。
皆、それぞれの世界で偉大な人物だったのです。
余談ですが、福田蘭童は釣り好きとしても知られ、大正14年に日本で初めて
箱根の芦ノ湖に放流されたブラックバスを試験放流の禁猟期間であったにも
かかわらず、こっそり釣り上げてしまったという逸話の持ち主です。
つまり、福田蘭童は日本人で初めてブラックバスを釣った人物ということに
なります。
哀愁をおびた福田蘭童の音楽は、一度聴いたら忘れられない日本人の心を
揺さぶる魅力溢れるものです。
この続きはまたのお楽しみといたしましょう。