2006年11月17日

スモークとコントレール

前回、飛行機雲の話しをしたところ、多くの方から
「書き込み」をいただきました。ありがとうございます。
その中に「べに」さんから、飛行機雲と曲技機が出す
スモークとは違うのかとの質問がありましたので、
きょうはこれにお答えしましょう。

hozumi.jpg

飛行機雲は前回もお話ししたように、エンジンから
吐き出される高温・高圧のガスに含まれる水が
高空の冷気に急速に冷やされて飛行機雲となる
自然現象なのに対して、スモークは人工的に作り出された
煙です。

曲技機では通常、潤滑油の一種であるスピンドル油
(ミシン油)を使用して煙を出しています。
胴体内に設置したオイルタンクからパイプを通して
エンジンのエキゾーストパイプ近くにスピンドル油を
噴出させ、高温の噴出ガスの熱で煙を吐き出させます。
この時、噴出ガスの温度が高すぎるとオイルが燃焼して
しまい、炎となってしまいますので、炎になる手前の
温度で煙になるよう位置を調整しておきます。

hozumi2.JPG


ちなみに、航空自衛隊の曲技飛行チーム「ブルー・
インパルス」の前の使用機だった三菱T-2では、
離陸時にアフターバーナーを使用していたので、
噴出ガスが高温になり、スピンドル油が炎となって
胴体後部から噴出し、観客の中にはエンジン火災と
勘違いした人もいたようです。
スモークは大空に航跡を残すことから、曲技飛行には
なくてはならないものとなっています。
飛行機雲はコントレール(空の航跡)と呼ばれ、
その意味からすればスモークも飛行機雲もコントレール
ですが、曲技飛行機の場合はスモークと呼んで区別して
います。

| 15:10 | コメント(0) | カテゴリー:田中穂蓄

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