2022年07月15日

えっ!これが新型??

日本のセダンの王道、そして国産乗用車の旗手だったクラウンも今年初めに生産・注文は終了しており、クラウンの名跡消滅か?SUVとなって再出発か?とハイヤー、営業車、パトカーのユーザーをやきもきさせたりもしたものです。

心配には及ばず、ちゃんとクラウンはセダンのまま生まれ変わりました。今日発表された新型のクラウンはレクサスLS似のセダン以外にもクーペっぽい5ドアハッチバックのクロスオーバーやSUV風のスポーツ、久々登場のエステート(その実はランクルプラド風ワゴン)の4車種を用意
今後1年半のうちに順次リリースされ、世界40か国で年産20万台の販売を計画しているということです。1,000万台規模のトヨタにすれば台数は少ないものの、一台当たりの利幅は大きくその占める役割は大きなものです。

そのプラットフォームは写真で見る限り横置きエンジンが搭載され、歴代続いて来たプロペラシャフトによる後輪駆動は姿を消した模様です。4輪駆動車のリアタイアはモーターで駆動するハイブリッド方式。これがセダンにも転用されるかはまだわかりません。が、クラウンの床下にあったフロアトンネルはこの代からは姿を消しているようです。

永年、固く重いシャーシフレームを使い続けてきたのをきっぱりと脱ぎ捨て3ナンバーサイズに特化したのがモノコックボディ採用のUZS140系、3代目以降の直列6気筒エンジンと決別したのがゼロクラウンこと180系でした。
タクシー需要は専用キャブに譲り、パトカーとしてもレガシィB4が代役を担うなど、存亡の危機にあったクラウンの名跡を時代に即した中身と置き換えて存続させた今回の16代目クラウン(シリーズ)

発表会の檀上、メモやプロンプを一切見ることなく、歴代主査の名前をすらすらと列挙した豊田章男社長の口からは、15代将軍で幕を閉じた江戸幕府になぞらえて、クラウンの明治維新とアピールしました。
髷を捨て、刀を置いた新時代のクラウン。日本経済と同様、これから新たな時代の旗頭として期待に応えてくれるでしょうか?

| 13:41 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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