2021年07月17日

お値段$250000以上?

アマゾン・ドットコムの創始者ジェフ・ベゾスと航空界のカリスマにして冒険大好き男、ヴァージン・グループ総帥、リチャードブランソンが相次ぎ宇宙へのドアを開こうとしています。

ブランソン氏の宇宙船、ヴァージン・ギャラクティック製「スペースシップ2」は本人含めベテランパイロット6人乗りでこの程高度280000フィート/80km以上に到達、予定通り試験飛行を成功させました。

これは、母船に相当する航空機に抱かれて成層圏の薄い大気中まで運んでもらい、そこからロケット・エンジンを噴射して単独飛行に移るという親子型。
分離した後はほぼ真上に向かって一直線。マッハ3程迄加速した後は弾道飛行に移ります。
ここまで来るとこれまでの宇宙船には無かった程の大きな窓から地球の表面が丸く見えて大気の薄い層も見える気がします。

シートベルトを外したら体がフワリ、ビジネスジェット程のスペースがある機内で宇宙遊泳の気分も。
最高高度に達した後は自然落下で大気圏に再突入し垂直尾翼は上へ跳ね挙げられて落下モードに移ります。ここまで分離からざっと6分ほど。

着陸はスペースシャトルのように滑走路に下りてくる滑空タイプです。有人飛行を成功させたのは今回が初めて。2700万円超のプライスが付く搭乗券には既に600人からの予約も入っているとか!
大気が薄くなってゆき、漆黒の宇宙空間の入り口までの景色を堪能できたあと、5分ほどの無重力体験も出来ると説明されていて、この時間のシートベルト着用は任意なのだそう。

他方、ベゾスが起業したブルー・オリジン社の宇宙船「ニュー・シェパード」はスペースX社のクルードラゴン同様、再利用可能なロケットで発射。高度100kmに達し、6人乗りのカプセルはパラシュートで地上に帰還します。

国際的な取り決めでは海抜100km以上を宇宙と決めているのでヴァージン・ギャラクティックは今のままだと宇宙に行けてない、と主張する向きもあるようですが現状では空席の値段がお一人様あたり280万ドル=3億円近いプライスが付いているので、この違いがどんなセールス結果に結びつくかも見どころです。

| 19:25 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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