2021年07月15日

eu2035

今朝のニュースで報じられた通り,EU域内では2035年を機にハイブリッド車を含めたガソリン車の販売が禁じられるそうです。
実効性のほうはともかく、ルール通りならもうガソリン車を新車で買うこともマニュアル車を楽しむことも中古車以外ではできないことになります。

地球環境を考えれば歓迎すべきこと、なのでしょうけれど温暖化ガスに占めるクルマの割合はざっと四分の一ほど。これですぐさま温暖化にストップが掛けられるかといえば疑問も・・・・・
欧州にはディーゼル車が高い割合で普及していますが、これを含めての内燃機関のクルマという枠組みです。さて、ここで問題となるのが大型車の存在・・・・

日本では物流の9割以上を占める大型トラック、大型バスの大半はでディーゼル・エンジンでエンジンで駆動されます。欧米にはガソリンを使う大型車も存在しますが、これらを規制の対象としたらどうでしょうか?
ハイブリッドにしてもバッテリーにしても乗車定員の限られた乗用車なら幾らでも選択肢がありますが、こと大型車となるとまだまだ小型車のハイブリッドがせいぜいです。
重く大きなバッテリーを積むということはその分積載できる貨物を身を削る思いで積み残さなければならないわけで、ビジネスとしての大型ゼロエミッション車が成立するのかどうかは今の時点では分かりません。
個人的に思うには、たぶん無理でしょう。
大型バスならば水素を補給して走る燃料電池バスの実用例が既に存在します。しかし行動半径が限られた都内の路線バスでの話。長距離を移動する大型バスに応用できるかは疑問です。

こうした規制、早晩日本も追随すると考えられますが、そうなった場合に問題になるのは軽自動車の処遇、現状では添え物程度に過ぎないハイブリッドがあるのみで、これすら2035年の壁を乗り越えることは出来ません。
そうなると三菱が細々と作り続けているEVのみが今のところ唯一の生き残り可能車種。日産が間もなく発表するであろう軽自動車枠のEVですが、価格がいくらになるのか?その価格で航続距離はどの程度のものになるかは全く不明です。

軽ナンバーワンを競うメーカーのいずれもが、まだEV軽に関する明確なプランを見せていないところもまた、不安要素。唯一の例外はホンダが十年前に公開したEV-STERの存在。やがてS660の母体として日の目を見た後、ガソリン版が絶版になるからにはようやくこの電気版が現実味を持ってくるのだけれど所詮は二人乗りのお遊びクルマ。

軽乗用と大型商用車がこれからどのようにゼロエミッション化に対応していくのか?
これからの数年間、自動車業界はまだまだ時代の波に翻弄されそうです。

| 13:04 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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