2021年05月12日

再び減量?

ロシアのサイバーテロ産業「ダークサイド」が脅迫ソフト「ランサムウェア」を仕掛けたおかげでアメリカはガソリン・ショック禍。テキサス州から東部にガソリン等を供給するパイプラインが数日来、使用不能になり、ガソリンスタンドには長蛇の列が・・・・・・3.11や遠い日のオイルショックに思いを馳せそうな光景が広がっています。

70年代のオイル・ショックはアメリカ自動車産業も大きく影響を受けました。というか日本車の対米輸出は大躍進、ホンダシビックは、小さな車体ながらも全米でもてはやされ、アコード・カムリといった兄貴分と並んでアメリカの売れ筋にずーっと留まり続けているばかりか、今もベストセラーカーの座を争っています。

本家アメリカ車だってダイエットに励む日々でした。フルサイズに近かったグラマラスなフォード・ムスタングはミニマム・サイズのピントの車台を流用してムスタングⅡに変身、チャーリーズエンジェルの事務所前にはいつもこの車が停まっていました。反面シボレーカマロ、ファイアーバードはほぼ大型サイズのままで存続、マイケルナイトの相棒:KNITE2000としてTVドラマシリーズの人気者となっています。

しかし、大GMとしても対策を講じなかったわけではありません。軽量コンパクトなXボディを開発して軒並み主力車種のダウンサイジングを敢行。

あのキャディラックでさえ、一回り小型に変身。セヴィルと名づけられた人気モデルは大胆にも尻下がりのクラシカルなトランクスペースを持ち、前輪駆動を採用。そもそもエルドラド/トーネードでは大型FFの実績があったGM、この両車もダウンサイズして、一斉に小型化を図りました・・・・・とはいってもまだまだ全長5m近く、メルセデスのSクラスと並ぶ大型車です。

そんなGM,キャデラックがホンキで勝負に出たのが21世紀,やっぱり後輪駆動だよね,と趣旨換えした・・・・というよりもBMW3シリーズやメルセデスCクラス(そもそもは石油危機を機に開発された子ベンツ;190が母体)などプレミアムコンパクトが人気だったから、というのが図星でしょう?キャデラックにしては小型のスポーティーなセダン,CTSがデビューします。これが欧州車と互角に戦えるヒット商品に!

後年,1クラス上を狙ってATSが登場します。いずれ日本市場では大きなセダンに属するもののコンパクトでスポーティー、キャデラックのイメージ若返りに大きく寄与しています。

日本ではもうすぐクラウンのセダン型が消えてゆこうとしていますが,キャディのようなコンパクト・クラウンが登場したらどうだったか?プログレやブレヴィスにはクラウンの名前もアイコンも与えられなかったけれど,CTSのようには行かなかったのでは?と、マーケティングの難しさを改めて感じさせられます。

今回のパイプライン騒動でコンパクトなアメリカ車の登場につながるかは疑問ですが,厳しくなる排ガス規制を考えると、もうフルサイズのアメリカンは長続きしないような気もします・・・・・

| 13:16 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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