2021年03月15日

super★新星、降臨

いよいよF1シーズン開幕が近づき、このほど開幕前テストがスタート。今年の台風の目となっているのが、今年の最年少でスターティング・グリッドに並ぶ20歳の新人。それが日本人ドライバー
角田裕毅です。
ステップアップ・カテゴリーのF4、F3、F2をトントン拍子で卒業し、あっという間のF1デビュー。レッドブルHONDAの責任者を始め世界の名うて達が目を見張る急成長ぶりです。


実際にテスト・ドライブでの彼のライン取りを見てみるとワイルドにコース幅一杯使っているのになぜかとってもスムーズ。それはエンジンサウンドを聞いていても明らかで、リズミカルにシフトダウンする様は、まるで楽器でも演奏しているかのようなテンポの良さ。シートの背後で金切り声を上げるのは今年が最終シーズンとなるホンダ・エンジン。21世紀版ホンダミュージックを世界のサーキットにとどろかせてくれるはずです。もちろん鈴鹿にも
定評のあるタイヤの使い方の上手さは彼の大きな武器のひとつ。オーバーテイクの見事さも数々の動画にアップされています。

相模原出身の彼のゆりかごは秦野中井インターから程近い小さなカートコース。日本のトップ・ドライバー=道上龍のチームで頭角を顕し、中島悟が救いの手を差し延べ、やがて彼は欧州修行の旅へ。
スイスでは難しいフランス語に直面したおかげで海外プレスに応対する彼のインタビューは、日本人最速といっていいスムーズな英語。これはメカニックたちとの意思疎通を図る上でも大きな戦力です。

一見すると、まだ子供っぽさを残した容貌、華麗な走りと併せて女性ファンの心をどこまでグリップするかも興味の的です。

F12021開幕戦バーレーンは今月末の予定、この超がつく新人が日本のスポーツ・ニュースでどこまで旋風を巻き起こせるのか?
F1デビューイヤーの一年をどんな戦歴でまとめるか?皮肉なことにスクーデリア・アルファ・タウリ=AT02のリアウィングの前面に貼られたHONDAのロゴは来年から見られません。
彼が来年以降、最強のエンジン・シャーシに巡りあえるかどうかを占う上でも、開幕戦の走りっぷりからは目を離せません。

頑張れTSUNODA powered by HONDA

| 13:07 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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