2021年01月08日
SUZUKI as No2
振り返れば2位にはいつも日産がいた、のは昔の話で近年はホンダが国内販売2位の座を欲しいままにしていた。2020にはそれがSUZUKIに取って代わられる結果となった。
国内乗用車販売も大幅減少を余儀なくされたこの一年、軽自動車のトップランナースズキがトヨタを射程に?尤も利幅の薄い軽が主力なので売上げ額では大差がつく。そもそも昔は登録車のカテゴリーにも加えられなかった。
そんなスズキの快進撃の原点はと言えば、やはりアルト47万円に他ならない。付加価値を求めて肥大化していた軽自動車市場に引き算の美学を持ち込み、セカンドカー需要に特化したのが初代アルトだった。当時の物品税を避けるべく貨物車扱いで節税し助手席ドアに鍵穴は不要とばかりコストダウンを徹底したポリシーは潔かった。
ダイハツの猛追を受けるとウエスト部分を腰高にしたワゴンRを開発、以来日本車はミニバンばかりとなってしまったのだが元凶はこのクルマだった。
ホンダも今やフィットや軽を国内主戦力に据え、70年代初頭のような販売合戦を展開している。あの頃はホンダZにフロンテクーペで応戦していたスズキ、前輪駆動OHC2気筒のN360には2ストローク3気筒のリアエンジンで対抗していた。今も人気絶頂なジムニー、ハスラーに対抗してホンダはどんな刺客を送り込んでくるだろうか?